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［な］


――懐かしい泣き虫さんへ

長雨のなか
なけなしの茄子がなったので
撫でまわして和んでいます

仲間にはなじみましたか
訛には慣れましたか
ないものねだりの
涙を流　.... 壊れかけたラジオが
なぜだか中国語の放送だけを受信する
意味はまるでわからないが
聞き覚えのある声だ

演説口調に冒されて
空間は異次元的に歪んでゆき
西壁はすっかり半透明の灰色の寒天に　.... 初夏の夜、首が痛くなるほどに
高い空を見上げて、
あれがかんむり座だよと、
いつかそう教えたのに、

あなたは忘れてしまった。
七つの星でできた王冠を、
あっさりと投げて捨て　....

つきのいし.さんの佐々宝砂さんおすすめリスト（3）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
五十音頭韻ポエムな〜の	- 佐々宝砂	自由詩	9*	05-7-29
虫への恋文	- 佐々宝砂	自由詩	5	05-6-29
かんむり座	- 佐々宝砂	自由詩	28	05-5-3

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