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浮浪者がひとり

ホームの支柱に寄り添いながら泣いていた

灯りを落とした回送列車が

静かに通り過ぎていった

駅員がひとり

チリトリを持ったまま

トンネルの奥底を見つめ ....
火の粉は

陽の寝そべる雪原に降りそそぎ

炎に弾ける冬毛の音が

なにもない空を跳ねてゆく

うさぎは

しおれた耳の先を焦がす

遠い朝に添えられた指先を

食んでいた ....
つきのいし.さんの相馬四弦さんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
メトロ- 相馬四弦自由詩2*05-10-19
燃えるうさぎ- 相馬四弦自由詩5*05-9-2

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