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墓標マニアと言われているが
そんなに詳しいわけじゃない
なんか、比喩に満ち溢れた
素敵なものを書こうと思うが
だんだんどうでもよくなってきた
伝えるために言葉はあるっていうが
百回 ....
唯一確かなことは
俺は墓標を背負っていて歩いている
あとは全部嘘だろうと言われても
反論できない
反論ったって嘘っぽい
でも嘘と真実とで分けるのって頭おかしいんじゃねえかと思う
水を水 ....
バーには墓標が売っていた
バーテンダーがシェイクすると
たちまち出来上がる
ドライジンと
ブルーキュラソー
レモン
あと何か
優雅に注ぐと
ちょうど一杯分だ
バーテンダー ....
夜中にラーメンが食いたくなるってことは
生きてることなのか
どんぶりに残った千切れたラーメンを
蛆虫と思うのは
生きてることなのか
痛み、痛みは反応で
生の確認にはならない
どん ....
とうとう俺の墓標が立ち
女たちは涙なんてダサイものを落としに来る
いい思い出にして
忘れたことにして
ダサイまま生きる
臨月の腹をなでながら
男かしら女かしらなんて
今か ....
眠りながら歩きながら眠っている
墓標を背負っている
曲がりくねった黒い道だ
まっすぐ続く赤い道だ
途切れ途切れの
滑らかなカーブそこへ続く道を
眠りながら墓標を背負いながら歩い ....
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