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短冊の白まぶしくて愛の字を書けないままに無地で結んだ
黄色がいい君が選んだ一枚は願いじゃなくて歌をつづろう
霧雨に耐える紙縒(こより)が話さない青の祈りは「海にあいたい」
....
宇治橋
夕霧にかすみつ渡る面影に
露けき花の色が重なる―――
観月橋
しめやかに
欠け満たされぬ夕月の
心を以ってなぞる君の名
....
一 「ミッシング・ピース」
手渡されたたった一枚の
欠けた切符のように
行き先でもなく
日付でもなく
空白のはずなのに
それ以上に大切なものを
どこかに忘れたまま
....
「アリュール」
{ルビ汚=けが}れならば五月雨川に流せりと誘ふその手は{ルビ梔子=くちなし}に似て
「ブラック」
黒髪に触れし指先奏づるは重なる肌のあつき旋律
....
夜の飛行場には
サヨナラが点在する
携帯電話のキーのような
小さな光の形をして
滑走路を疾走するもの
引き離されるもの
雲に呑まれるもの
星になるもの
僕らの住む街 ....
「いつか奇跡」
霧雨の向こうに遠い日の日記 差し出した手が迷い濡れてく
影送り透けて遠のく僕たちの眩ばゆいほどにピュアな夏の日
吹くはずのない甘い ....
君思ふわが名流るる滝つ瀬の
はやき心をたれか止むらむ
紅の色に夏の葉かくす{ルビ山躑躅=やまつつじ}
いでやかなしき人をぞみゆる
こころありや宵待草にあさつゆを
....
記憶のかたわらで
あの人の奏でる、ヴィオロン
夜想曲は、もう
恋のできない私に似合いね
と わずかに唇をゆるめてから
伏目で弾いた鳴きやまぬ、旋律
それはどうしても、波としか呼べなくて ....
春夏の夢にかけたる浮橋の
途絶えに月をながめくらさる
五月雨にみかさ増したる川の瀬に
月は流れでみづ音ぞ澄む
ひさかたの光をかへすはちす葉の
浮けるみなもに波たつる風
....
藤丘 香子さんのRin Kさんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ごしきの短冊
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Rin K
短歌
31*
07-7-8
京都八ツ橋
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Rin K
短歌
35+*
07-6-23
パッセンジャーズ
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Rin K
自由詩
43*
07-6-15
パルファム
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Rin K
短歌
32*
07-6-9
夜の飛行場
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Rin K
自由詩
43*
07-6-5
■共同作品■_カゲロウと花
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Rin K
短歌
26*
07-6-3
恋夏草(れんげそう)_______■古語の宴参加作品■
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Rin K
短歌
28*
07-5-28
渚のヴィオロン
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Rin K
自由詩
29*
07-5-4
さつき待つ___________■古語の宴参加作品■
-
Rin K
短歌
20*
07-5-2
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