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掌の草原はしる僕がいる
生命線地平線のむこう側
夕暮れを切った爪が伸びている
風が吹く隙間を通る指と指
ないものを掌あわせたしかめる
せまい部屋の
小さな飯台をかこむ
家族がいる
いつもの朝だった
祖父はよく
僕のおかずを間違えて
食べた
だれも
気づかない
静かに人が食べる
音だけの
朝がつづい ....
長谷川智子さんの小川 葉さんおすすめリスト
(2)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
掌の記憶
-
小川 葉
俳句
3
08-8-18
暮らすように歌う
-
小川 葉
自由詩
13*
08-8-13
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