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ていでんのよる
きみとみていた

あのよぞらを
わすれない

ほしでみたされていく
あのよぞらを

いきのびて
みていたよるを





せいぎのみかたは ....
花言葉が咲いている
まだ形も色も匂いもないのに
言葉が先に咲いている
なんという幸運
すれ違う人々の声も
花言葉のように咲いている
みんなそれぞれ
誰かの花なのかもしれない
 ....
 
心臓にも
記憶があるらしいんです、と
その透明な
心臓をもつ少女は言った

にくたいが
ほろびてもまだ
記憶というたしかなものが
あったとは

わたしは思って
しかし
何 ....
 
あなたと
ともに死ぬつもりになって
恋をしたい
というときの
あなたとは
あなたなのか
あなた以外なのか
そのどちらでもないのか
わからないまま
あなたと恋をしたい
わたしが ....
 
無鉄砲な人ほど
やさしい人はない
人を撃つことの
痛みを知ってるから

無鉄砲な人ほど
ひどい人はない
人を撃つことで
守ることができたのに

社会は答えを
ただのひとつさ ....
 
木枯らしに吹かれて
落葉たちが駆けていきます
その先で
誰かが待ってるかのように
子供たちが
追いかけていきます

それは
生きるための
練習のようにも見え
あるいはいつか死 ....
 
パセリは知らない
そのおそろしさのあまり

セージは見た
あまり気にしない様子で

ローズマリーは赤ちゃん
双葉のように腕をふるわせて

タイム
過ぎ去る意味はなく
訪れる ....
ビスケットが落ちてる
道の上に
犬が申しわけなさそうに
それを食べた

ビスケットが落ちてる
皿の上に
人が申しわけなさそうに
それを食べた

人が落ちてる
土の上に
犬が申し ....
空の裏側に世界がある
もうひとつの
僕らが生きた
かつての空がある

悲しんでる
そこで死んで
ここで生きてること
彼らは何も知らない

開けっ放しの
誰もいない窓の外
子 ....
雲は
空のことが好きなのだ

ある晴れた日
どこからともなく
雲はやってきて
やがて空のすべてを覆いつくし
ひとりじめにした
そして泣いた

泣いて泣いて
涙がかれたら
雲はあ ....
クリスマスの
イルミネーションの陰には
忍者がひそんでいて
みんなのおこないや
愛の深さを偵察しているのでござる

担当する区域を
偵察し終えると忍者は
忍び足で誰に気づかれることもな ....
そらを飛ぶ
きっとやまねこは
高いところに住んでいる
高級なんだな
やまねこはきっと
金持ちなんだろう
やまねこはきっと
こまりごとなんて
ないんだろう
里のほうには
堕落した ....
さみしい犬が
鳴いている
夜が忘れられて
やかんが沸く
鯨は吠える
イヌイットの
ソリに引かれて
作られては
壊される
道が未知となり
わかっている
朝帰り ....
ポケットの中に
言葉が生まれる速度よりも
あなたの思いが
離れていく速度のほうが
少しだけ速かった
ポケットは口を開けたまま
言葉を失っていた
木屋 亞万さんの小川 葉さんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
余震- 小川 葉自由詩1211-3-13
なんという幸運- 小川 葉自由詩4*11-3-1
透明宣言- 小川 葉自由詩5+*09-2-2
「無鉄砲社会読後感」の読後感- 小川 葉自由詩608-11-21
無鉄砲社会- 小川 葉自由詩6*08-11-19
子供たちの秋- 小川 葉自由詩708-11-17
芋虫- 小川 葉自由詩408-10-2
ビスケットボール- 小川 葉自由詩4*08-6-24
空の裏側- 小川 葉自由詩308-2-22
雲が泣く- 小川 葉自由詩1107-12-26
クリスマスは忍者でござる- 小川 葉未詩・独白8*07-12-24
やまねこ- 小川 葉自由詩207-11-30
細胞- 小川 葉自由詩6*07-9-17
ポケットに速度- 小川 葉自由詩6+07-8-5

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