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寒さが緩むと
凍りついていた月光が溶け出して
暗い穴の中にも
虫たちの道を通って

滴り

滴って

ヒグマは

浅い眠りの中で
霞がかった
春の野山を

夢に見る

 ....
時間のオブジェなんぞ飾った
キザなダイニングテーブルで
おれたちの議論といえば
百万回も繰り返された
チェスの攻防だ

おまえの遺体の第一発見者となった
夢を見たことを黙っていたのは
 ....
まだ
誰一人として
踏みしめてはいない
ふわりとした新雪のままの
土手に重なって 遥か遠く
超然とした白雲が広がり
それを 微かに淡い
冬の空がつつんでいる

こがね色の午後の日差し ....
月は敵でも味方でもない
その光は冷え切ったこの身を温めてはくれない
ただいつも美しく
いつも見つめてくれるだけ
月は訴えることはしない
だが証人にもなってはくれない
寡黙な隣人だ
星もそ ....
濃い雲と
薄い雲のはざま
群青の帯に寝そべる
    鋭利な月は

おりしも上ってきた
小さな求愛者の瞬きに
   あくびで応える
こんもりと雪に覆われた朝
夢中でついばむすずめたちは
埋もれることもなく
枯草を折ることもない
だがまんまるの愛らしさは鋭い冷気への対抗
食糧不足は天敵も同じ
生きることは戦い
いの ....
それぞれに様々な「ことば」が書かれた無数の箱の前で男は沈思する 名詞 熟語 接続詞 形容詞…吟味に吟味を重ねた末 男は箱を積み上げて建物を建て始める


                実存の子 ....
殿上 童さんのただのみきやさんおすすめリスト(397)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
浅き眠りに見る夢- ただのみ ...自由詩12*12-1-22
感性は理性の食卓に満足できない- ただのみ ...自由詩7*12-1-22
美しいものは流転する- ただのみ ...自由詩12*12-1-19
すべてが敵でも味方でもなく- ただのみ ...自由詩14*12-1-3
いつもそうなんだ- ただのみ ...自由詩5*11-12-27
MISSION- ただのみ ...自由詩32*11-12-25
空転突飛腹八分目- ただのみ ...自由詩12*11-12-21

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