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(傷口が、膿み始めた。)
誰にも見えない六畳間で。

山盛りの塗り薬をこぼしながら
ぺたぺたと肌に塗っている。

(傷口が、泣き出した。)
細く赤い線を描きながら。

「 ....
ぽつん・・・・。ぽつん・・・・。ぽつん・・・・。

ダイニングテーブルに、私ひとり。

ぽつん・・・・。ぽつん・・・・。ぽつん・・・・。

時刻は、夜20;00過ぎ。

硬くなった肉を ....
「それは、違う。」と

言いかけた・・・・。

「それは、違う。」と

遮った・・・・。

「それは、違う。」と

平手打ちをした・・・・。

「めんどうくさい。」と言われたら ....
はらはらと舞うぼたん雪は

遺された女たちを労わるように包み込む。

「パーッパッパー。」と高らかになる霊柩車のクラクション。

それは多分

物言わぬ父が告げたさようなら。

白 ....
殿上 童さんの梓ゆいさんおすすめリスト(34)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
塗り薬。- 梓ゆい自由詩115-2-8
ごはん。- 梓ゆい自由詩215-2-7
反抗。- 梓ゆい自由詩215-2-3
お見送り。- 梓ゆい自由詩215-1-23

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