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水に映る光を
この手に入れたくて
焦がれても
焦がれても
風が吹けば消えてしまう
たとえば
空にかかる月に恋するように
不可能なこと
たくさん ....
水の中で泳ぐ魚
光を受けて煌く水面
いきいきと
ゆうゆうと
なんの疑いもなく
生きている
白日の下
照らし出されても
臆することなく
堂 ....
木々の隙間から見上げた空は
青空ならよかったのだけど
残念ながらの曇り空
ちょっと重たい灰色の
それでもこころが軽いのは
あなたの笑顔があったから
....
通いなれた道
住み慣れた家
そうして
一緒にいることに慣れきったふたり
あたりまえの毎日が
黙々と流れ
口にできなくなった言葉が
行き場を失いふきだ ....
降り続く雨に
けむる街角
傘の花が行き交う
仕事帰り家路を急ぐ人
誰かと待ち合わせに向かう人
浮ついたあしどりと
疲れたあしどり
それぞれ ....
霧雨にけむる夜の街は
幻想的な顔を見せ
一日の記憶を走馬灯のように
繰り返し思い出させる
それは
複雑な想いと絡まり
点滅し
ハイウェイの ....
忘れていたよ
こんな青空
抜けるような空に飛行機雲
太陽めがけ迷わず突き進む
昨日までの雨が嘘のように消え去り
透き通った空気は胸のつかえを取り除き
深呼 ....
待ち続ける
時も季節もなく
動かず
想わず
通り過ぎる人
季節
時
わたしはここにいる
ここにいる
しかし止めることので ....
朝から降り続ける雨
空から細い糸が降りてくる
しとしとしとしと
やむことを忘れたように
濡らしてゆく
乾き始めたこころを
夏の暑さで蒸発してしまったこころ ....
影の中から呼ばれた気がして振り向いた
あれは風の音
それともビルの谷間にこだまする車の音
誰も呼んでなんかいなかった
ましてや
こんな誰も知らない街の中で
....
夜の灯りはあたたかい
ここへおいでと
てまねきする
ここにいるよ
はいっておいで
今にも
誰かが顔を出しそうな
扉
窓
灯りがともる
....
哀しいときに哀しいって言えなくなって
淋しいときに淋しいって言えなくなった
まるで路地裏の捨て猫みたいなあなたとわたし
お互いの傷なめあいながら
ぬくもりだけを信じて寄り添って ....