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夜半の犬よ
おまえは 闇にまぎれて 旅を続ける
人々が 自分を演じることに 疲れ
一人 目を見開いて
静寂の闇を 探っている時
蒼い星空と黒い山脈の境界から にじみ出すように
....
嵐は 過ぎ去ったようだ
水しぶきを上げて 遠ざかる 深夜トラック
小さな町の バイパス沿いの店で
だれも来ない夜を 過ごしている
数台分の駐車場は 埋まったこともない
看 ....
嵐が近づく空に 何層もの薄いすじ雲
重なり合い 競い合って 東へと速度を上げている
早朝の太陽は、雲の向こう側で白い輪郭を見せて
ときおり 周囲の雲を 白銀に輝かせては また隠れ ....