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百貨店の前で
手相を見ているおばちゃんがいる
人の手の皺の数に
虫眼鏡を当てて
その人の人生まで
当ててしまうのだそうだ
いっぺんだけ
占いの店に行ったことがある
女とだ
....
駅前に黄色のキャロルを路上駐車するとクマは
ポンっとドアを叩きつけ 身軽に外へ出た
わたしは険しくなってる顔を 上げないよう
キュロットの裾を握りしめた
1時間もよ!
「 ....
海岸道路わきに車を停め
赤い傘を立て
女の肩を抱き
突堤を海へと向かって歩く
鉛色の空が
どこまでも低く垂れこめる
雨があがった一瞬
俺たちはそこできつく抱き合って
キ ....
声をあげるべきだろうと思った
今朝はまるで空襲の後の
焼け跡の空に似ている
明るみに出ている
ニンゲンの論理
プラットホームに発着する
列車と時刻表と
疲れきった満員電車の
....
動物園へ行くというので、
振り落とされないように掴まる。
檻の中にいるあのクマのさ。
憎しみに満ちた目を見たかい?
アレルギーが原因で両目が塞がっちまってるって言うじゃないか。
足の ....
仲間を欲しがる人間の
不安と恐怖を責めてはいけないと
愚かな武装をした大人たちから
うっかりと聴いてしまったものだから
ぼくらはまた抜け目のない罠を
今日もまた一つ
職場の ....
雪の降る場所に
ぼくの人生はあった
雷鳴の鳴るその下で
ぼくはその人に出会った
野っぱらに立つ
樫の木ように
悔いることなく
根を張った
恋しいと感じたのは
何時から ....
都会のビルの中で
ポケットに手を突っ込み
吹き飛ばされぬように
掴んだ夢を
決して手放すな
悲しみや
喜びで
埋め尽くされた街角に
尖った言葉は
もう要らない
もれ出した嘘も
....
地平の果てに辿りついたぼくは
打ちのめされていた
25歳の夏に
時間の終わりがやってきた
空間もそこではぴったりと
閉ざされていたのだ
東京の新宿
早稲田通りを路地へ入った住 ....
工場の煙突が
なんだか
昔よく好んで喫んだ
メンソール入りの煙草
マルボロのように見えた
工場はモクモクと
煙突から真っ白な
人間の魂を吐き出して
コンベアの上に
ゴロリ ....
ナオミ
明日の午前11時に
成田まで
誘拐犯があなたを 迎えにいくから
電車賃も忘れずに
ちゃんと早起きして行くこと
それから
東京中の名所を リストアップして
メモに ....
砂木さんのオダ カズヒコさんおすすめリスト
(11)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
占い師
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オダ カ ...
自由詩
6*
15-1-23
黄色いキャロルのクマ
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オダ カ ...
自由詩
3*
14-8-3
無謀
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オダ カ ...
自由詩
3*
14-4-12
焼きたてのパンに降りかかる悲劇
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オダ カ ...
自由詩
5*
14-4-12
動物園へ行く
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オダ カ ...
自由詩
4*
14-4-11
ブリキの感情
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オダ カ ...
自由詩
3*
14-4-10
年輪
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オダ カ ...
自由詩
2*
14-4-6
街はたゆけし春は鍬の柄の熟まん
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オダ カ ...
自由詩
4*
14-4-6
25歳の夏〜39歳の春
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オダ カ ...
自由詩
4*
14-4-6
桜のある工場
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オダ カ ...
自由詩
6*
14-3-30
ナオミから_もう一人のナオミへの手紙
-
オダ カ ...
自由詩
2*
14-3-30
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