すべてのおすすめ
リモコンがリモコンを喰う朝ぼらけ
アマゾンの箱をひらくと射る瞳
ピンどめの天使の影の浮く便所
ぐぬぬより二文字多いぐぬぬぬぬ
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ブブゼラという字が既に騒がしい
しかめつら東大仏文それなりに
批評屋の作品集見て大笑い
ハイボール薄めりゃいいのか炭酸詐欺
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巡るとせ土星と怒声やかまし輪
ただひとり飲んで騒いでただひとり
木星のあばた無いからどないやねん
うるさくて寝てられへんがな太陽系
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パソコンが今日も苦しく今日を喰う
口んなか黙りこくって毒を増す
鱗には鱗のひかり鱗庭
片方のまぶたのつぼみ舐めひらく
誕 ....
恋をしよう上から目線で言われても
春はもうどうでもいいから冬をくれ
おまえらの押し付けた春しるものか
春かんで春ひり出して万金丹
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ウィルスを喰って一つ目かがやかす
｛ルビ脳廃爺＝のすたるじい｝感じるものだけ讃えゆく
泥酔の泥とは何か知る夜かな
雪混じる雨に漕ぎ出す｛ルビ襤 ....
冬ふるえ夜ふりまわし地に血反吐
大声を信じる先は闇ばかり
文法と知識ひけらかす奴ばかり
文法はおまえに訊かぬ辞書に訊く
何様だ「そんな日本語 ....
干からびたたましい棺桶蹴り破る
背中｛ルビ殴＝ぶ｝ち後頭部｛ルビ殴＝ぶ｝ち小便す
月を釣る釣り餌は常に｛ルビ陰茎＝へのこ｝なり
政治屋 ....
人生も英検も我二級なり
二つしか選択肢無く二級なり
二級には二級の言葉きゅっきゅっきゅー
ひとつだけ持つ不安から二球持ち
「 ....
重そうな空たおしたら蠅まみれ
光るなら先に教えろ糞稲妻
政治屋の住む通りだけ雪は無し
消えるのは己れが先か火が先か
おまえらがおまえらかどう ....
｛ルビYou Suffer＝ユー サファー｝ 硝子の飯喰え ｛ルビYou Suffer ＝ユー サファー｝
You Suffer ｛ルビ心＝ゴミ｝と石くれ You Suffer
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踊る阿呆見る阿呆つれて飛んでゆけ
雨くわえ曇すててゆく鳥の群れ
風ふいて燃えないゴミの笛ひびく
人のこと言えない自分ふくれゆく
言えぬまま言おう ....
薄ぺらな詩ばかり飯がまずくなる
だいじょうぶ毎日うんこ出てるから
「痛風だ」「酒を飲むな」と母の声
｛ルビ腐＝ふ｝の足に手を｛ルビ接＝つ｝ぎ足 ....
酒呑んで見よ！なだらかに腹の出る
真面目すぎ優しさのない体重計
「わたしにはあなたしかいない」馬鹿が見る
自分から自分を取れば残る馬鹿
....
父親が午後に死んでも腹は減る
眠くても胃が痛くても腹は減る
かゆくてもぶつぶつ出ても腹は減る
もどき詩が詩のふりしても腹は減る
鳴り止まぬ洞のむなし ....
年寄りの冷や水空に撒いてくる
歯ならびの悪い家から歌いだす
技術など鳩に喰われろぽっぽのぽー
見えぬもの見えるから書くそれだけだ
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クレープをキスのようだとのたまった
家出だよジャージをはいていないもん
ソニプラで見初めた彼氏プラスちっく
爪の色みんなちがってみんないい
花子たちなんかフラワ ....
休日の朝だけ傍若無人の人
「役立たず」叫んだ後悔あとに立たず
部屋のなか足で優雅にコーディネート
ぽちゃぽちゃと茶のなか茶柱バク転す
平日の何が「平 ....
何十年 経てど心は 角だらけ
朝おきて のっぺらぼうが ひとり居る
ふんばって 何も出て来ず もう四日
乳酸菌 喉にぎざぎざ 突き刺さる
預言で ....
宵に待つ 一条の恋 春の路
窓を拭く 指の無言に 促され
アクセルを 優しく吹かす 恋心
ブレーキを 踏めば夕闇 追いすがる
遠ざかる テールランプは 赤い糸
ど ....
吸うほどに 浮いて沈んだ 青い筋
折からに 鎖骨を越えた 雲の影
桜散り 耳にも息を 吹きかける
唇は 何が詰まって 見つめたい
水玉は うぶ毛で触れて 熱さます
糸 ....
恋人に 戻って祝う 受話器越し
嵩む文 覚えた文字も 褪せぬまま
愛の名で 伝えられない 夜もある
その顔を 見知らぬ人に 重ね抱く
一年の 長さが知れる 人の生
祝杯は ....
嗅ぎ終わり 爪を纏めた 招待状
心さえ 閉ざす余白に 紙の赤
父母は笑む 滂沱鼻水 蠅憩う
祝詞さえ ｛ルビ手跡＝て｝に淀ませて 墨もくろ
別れの紀 渡す花束 枯れ ....
ナッツほとばしる アラザンは昨日とれたぬいぐるみの目に使う
トリュフ用生クリーム全部食べた おいしい
うるせーな ココアはチョコからつくるんだよ 〜一喝〜
寒き日に大学受験 がんばれよ
信じろよ 今までやって きた自分
寒桜 日本全国 咲きにけり
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