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堅い梢から
白い気泡がぷつぷつと生まれて
二月の空に立ちのぼる

それは
君の唇からもれる
小さな温度に似ていて
僕の尾ひれを
とくん、と春へかたむける

ふらりと現れて
はな先 ....
素数ばかりの現実を逃れて
羊水に包まれたような充足と安心を
浅い眠りに{ルビ貪=むさぼ}る、朝
休日の

{ルビ繭=まゆ}の内に垂れる
一本の危うい糸に吊るされた体躯を
淡白い光りの方角 ....
しろいろさんの佐野権太さんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
置き文- 佐野権太自由詩26*09-2-6
君と空へ- 佐野権太自由詩19*08-2-22

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