並ぶ
小川 葉
愛情のかけらが並んでいる
誰よりもやさしい間隔で
誰も傷つけないように
ひとつずつ均等に拾いあげ
過ぎた日々を埋めていく
足りないかけらがあるので
人はレジに並ぶ
誰かを均等に傷つけながら
多分明日も
途絶えることはない
自由詩
並ぶ
Copyright
小川 葉
2008-01-11 03:35:24