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お母さんがぶらんこ
きぃ、とならす
視線を気にして
行儀よく、少しうつむいて

お母さんがぶらんこ
きぃきぃ、ならす
光の匂いに目を細めて
頬に風をあつめて

お母さんが立ち上がる ....
あ、と
きみをおもいだすのは
たぶんとても自然なことで
それでいてとてもいいかげんだ

ことばのあいだのくうはくに
わたしたちは寄りかかろうとする
かなしいのかたちをしたよるが
よろけ ....
マリーゴールドと
マーガレットの区別がつかない
ツバキとツツジを間違えて
笑われてしまう
アヤメとカキツバタにいたっては
はなっから諦観の境地で
でもそれはちょうど
パスカルとサルトルを ....
どこかが ほつれているんだけど
見えない のは きっと
背中のあたりだから と 思う

(ハンスが)堤防の割れ目に腕を突っ込もうとしても
割れ目が見えないのはきっと 割れ目が
表面じゃなく ....
解かれるものがあって
解けないものもあって
元気ですか
その言葉だけで繋がっている

わたしを折る
折りたたむ
そして開けば
鶴にでもなりたい

配達の遅れた願いのようなものが届く ....
笑顔は大事です
職場の花たれ
何かおかしいことがあったら
上司にすぐ伺いをたてましょう

あ、 蠅
課長、お家から連れてらっしゃったんですか?
ペット


学習は反復です
教育は ....
知り合いに
有り得ないほど美人でスタイル抜群の
そして
有り得ないほど詩が下手な女性がいて
悩む
彼女はとても詩が好きらしく
ちょくちょくメールで
新作が出来ました!と
詩を送ってくる ....
にほんごではなそ
にほんごだいすき
そのにほんごでせかいをはりたおしてみろよ
ちいさなおまえ
おまえにはにほんごがある
でもねほんとは
しなんかうんこみたいなものだし
おんなのこにはきら ....
渋谷駅がたくさんの路線を孕んでいるように
台風がくれた季節に生まれた俺とか
小さい秋に生まれたでっかい奴とか
記念切手の景色から生まれた奴とか
エスカレーター縦に並んだ各種生き様
それを端から読みあげ ....
冷蔵庫の扉の
大きく開くところがとてもかわいい
あと冷たいところとか


テレビはなんか遠くの映像がおうちで見れるところがかわいい
いろんな色がキラキラ光ってさ、
そして走査線が連続して ....
学生のころから
よく行くとんかつ屋さんがあって
久しぶりに行ってみたら
お昼時を少し過ぎていたのに
待合の椅子もいっぱいに
さらに立って並ばなければいけないほどだった
良心的な値段と
カ ....
そう、にんげんはかことみらいのなかにしか
じこいしきを みつけられないんだ。
いきている、をさがして いきていないもののなかにずんずんはいりこむ。
かみさまのいかりにふれたアダムとイヴは りせい ....
うまくいかなかったね

おれたちはぜんいん うまくいかなかった

るーるをやぶってばかり

そらをとぶゆめをみてはしゃいだ



うまくいかなかったね

おれたちは ぜんぜんう ....
ペットボトル
父さん

色エンピツセットの中で一番きれいな赤色エンピツ
母さん

観覧車の置物
兄さん

粘土


テーブルに並べて
バカ男はいつもの席

 ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
アートが聞こえるよ
みんなで作り上げた響きだよ

例えどんな力が加わろうとも
アートはここにあるよ

それは
アートだよ

そして君の響きも
この中で

今ある
アートさ
 ....
幾何学を、なぞりました
隙間にきみがいないかと探したけれど
隙間なんてさいしょから どこにもなかった

堀のうえをつま先であるいていたとき
それは降り注ぎ わたしを焼き尽くしたのです
未来 ....
煙草を吸い過ぎた世界にいる
飽食された宝石のような季節が
無残に横たわっている黒い冬がやってくる
食べ尽くした靴
置き忘れた布石
褐色の静寂が湖の波紋を鎮めるように
衰えたくちびるが乾 ....
ぼくには常に、悪が充満している
であるからなるべく「いい人」であろうとする
俺とはこれから死ぬまでの時間に、多くの建前を貫こうとする一切の流れだ
それが人間の理想になる

ぼくがすごくよい歌 ....
バス 食いてえ
ツートン・カラーとか たっぷりの水分を含んだ 薄皮に包まれて
タイヤは曲がったゴムの匂い うは やっぱり
バス 食いてえ 
運転手が禁忌する交差点の手旗信号
それ ....
晩秋の午後四時
まだ夜ははじまらない
こんな時間に酒を飲んでいるのは
私の朝が今日は午前四時からはじまったからだ
ふつうと数時間ずれているのだと考えてほしい
ああそうだ
確かに
先月の私 ....
いまそこにピアノ教室があったの、って
水銀のけむりのようなわらいかた

こどものバイエル 残酷な風景に寄り添う
音楽
あなたが舌のうえのやわらかいスイッチを押す

(どんどんだめになる) ....
からだが どうん、まばたきしたときの
あのせかいが まっぷたつ から、ゆうぐれて
頭から 地球の中心に ぐん、と押されると
わたし、いつも きまって あやまってしまう
ごめんなさい、ごめんなさ ....
この庭を今
黒猫が横切りました
急ぎ足です
影だったのかもしれません

向日葵は私を追い越して
手探りで空へ
夕暮れの角度を真似して
ちょっと斜めに傾いてみると
向日葵と空が
一緒 ....
きみはきまぐれ
洗顔料をはぶらしに塗りつけて
靴を磨いている
それはちがうと虫はささやき
猫はその虫をくわえて去った
葉の落ちた柿の木がゆれる
ほりかえされた桑が叫ぶ

ハンドクリーム ....
例え辞めろと言われても僕はあなたの葬式を泣きたいのだ
自分が死んだとき世界中の人に祝って欲しいと謡った詩の通りに
臭い水に潜って焼かれるあなたは
肉の焼ける生臭い蒸気で汽笛を鳴らしながら
ひら ....
いま全てを弔うために
一つの歌が降りてくる
それは風にのって柔らかく
全ては安心して死んで良い


そして私は一粒の悲しみを
小さな微笑と淡い幸せとを
火にかけて燃やすだろう
遺され ....
丘野 こ鳩さんの自由詩おすすめリスト(87)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
お母さんだっても、あいーん- 佐野権太自由詩20*06-12-21
ユーフォルビア・レウコケファラ- 自由詩7*06-11-2
花の名前をおぼえようとする- 角田寿星自由詩28*06-10-9
ほ・つ・れ- クリ自由詩6*06-9-9
いつかインターネットでこの詩を読むであろうあなたに- tonpekep自由詩23*06-7-1
退職- 山内緋呂 ...自由詩21*06-5-28
知り合い- 馬野ミキ自由詩506-4-23
7さいのおれへ- ---自由詩406-1-13
コーダ- ---自由詩606-1-7
ラヴ家電- 捨て彦自由詩406-1-5
とんかつ屋さんに太った女の子- ZUZU自由詩1705-12-24
あしたは、てつがく- コトリ自由詩5*05-7-23
せんろのうえを- 馬野ミキ自由詩18*05-3-25
家族- バカ男自由詩1805-3-19
滑らかに廻り続ける欲望の輪- 大覚アキ ...自由詩126*05-2-27
アート- 不老産兄 ...自由詩2*05-1-8
かくしんはん- オオカミ自由詩504-12-24
The_Ghosts_You_Draw_on_My_Back- 本木はじ ...自由詩704-11-16
- 馬野ミキ自由詩504-11-8
バス食いてえ- たもつ自由詩1404-11-7
晩秋、午後四時、- 佐々宝砂自由詩6*04-11-2
こどものバイエル- なを自由詩1204-9-11
ごらん、ゆうぐれる- みい自由詩68*04-8-16
この庭- 霜天自由詩1104-7-3
きまぐれ- 竹節一二 ...自由詩404-4-5
詩人の追悼- I.Yamaguchi自由詩504-3-13
ソネット(弔い)- 和泉 輪自由詩804-3-7

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