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薄い煎餅よりもさらに薄い布の上で
夏草を眺めている
ごろんとした四角い窓から
うっとおしい青がてらてらと笑ってる
 
堪らない蝉の大合唱は
まるで夏の少年だ
 
 
"甲虫 ....
四畳の和室は
ぴゅうぴゅうと風が吹き荒れて
窓際に掛けた古い制服の横で
私と云う個体が何かに脅えている
 
(そうら
(夏だよ
 
 
CDは何度も繰り返しながら
ゆっくりと世界を ....
 
小さな子供が空を見上げて
緑の瞳をぎょろりと泳がせたのを私は見逃さなかった
 
何時でも地球の中心に立つ私達は
きっとその目線が怖くて堪らないはずだ
 
時間軸でさえ
カウントは足 ....
夜中に浮かぶ雲達を数えていると
酷く寂しくなることがある
 
同級生の机に花があったときのような
猫が車にひかれていたのをみたときのような
 
そんなとき
私は数える手を一旦辞めて
三 ....
蒼白な表情を
死体の父は脆く浮かべた


体から湧き出る日常が
沢山の汚いを表現していて
宇宙の屑のように感じた


(からだの なかの

優しい、濁毒が


ピアノ ....
 
 
しろいよこがお
 
くろかみおかっぱ
 
ゆううつのとき
 
いぬのなげきは
 
とこしえに
 
ぐるりとまわった
 
がんきゅう、ひとつ
 
ほろりほろり ....
 
 
その日の空は
限りなく紫なオーラを帯ていて
隣の青山さんが
酷く赤っぽく見えていた
 
学校では
校長がメッシュを入れていて
それが限りなく絵の具っぽくて
生徒全員含み笑い ....
 
 
狼のように
ばっくりと口を開き
世界中の悲しみを吸い込めたら
どんなに平和だろうか
 
 
夏の夜に
ふと気づくと手元にある
一枚の折り紙は
すやすやと寝息を立てて掌にす ....
廃墟の中に忘れた四肢を
気球に乗って取りに行った

夢心地に浸り
痛みにバター塗った


くるくるまわる
コーヒーサーフィンみたいな憂鬱は
ティッシュに包んで昨日へ投げた


 ....
 
 
あなさびし、
って
三十回言うと
幸せになれるらしいよ
 
酷く輝いた瞳で言う君に
一抹の不安を抱えた僕は
言わなくていいよ

少年のように返した
 
別に言っても ....
あおばさんのゆるこさんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏と同化- ゆるこ自由詩4*07-7-29
大好きなリアル- ゆるこ自由詩8*07-7-24
こども- ゆるこ自由詩6*07-7-24
ひとにやさしく- ゆるこ自由詩9*07-7-21
父の死- ゆるこ自由詩8*07-7-21
ことばあそび- ゆるこ自由詩5*07-7-20
午前四時の大台に- ゆるこ自由詩9*07-7-18
かなしいうた- ゆるこ自由詩7*07-7-15
或る夜の喜劇- ゆるこ自由詩5*07-7-15
"あなさびし"- ゆるこ自由詩20*07-7-15

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