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電車は陽炎のレールを
すべるでもなくはうように



ホースの先を
つぶして持つ君の背中から
やぁ
 と声をかけると
驚いた拍子の水を
よける間もなかった

光化学スモッグ注意 ....
飛べるわけでもないのに
いつの間にか
こんなに遠くになってしまった

遠ざかったのは彼らなのか
僕のほうなのか
教えてくれるはずのあなたは
昼寝をしてた椅子のように
そっけなく ....
蝉時雨
もうすぐ初盆です
と言った義母の心が
くみとれなかった

その気持ちが解らないまま
私の口からも
同じ言葉が出てる
蝉時雨

記憶をたどろうとすると
嫁は不思議そ ....
*  

地球はまわる
ぼくらもまわる
ガリレオ相対性のきれいなこと


**

あの人のように強くなくても
あの人のように正しくなくても
やっぱりダメだと
苦笑いする夜も ....
役に立たないものばかりに
気が行ってしまって
そんな中から
昨日の風景が広がって
風に乗った君が
僕に気づかずに
颯爽と消えてった
たぶんあれが一番大事な恋で
それは詩にできません
 ....
おとなになっても
われない実が
ぽけっとの中でまだ
じっと待っている

かたん
とあごのはずれた人形の
ぽけっとの中で
じっとしている

握りしめるたびに
昨日のことなんかも ....
雨ノ翌朝ニ
藻屑拾イニ行カフト思フ
其処ニ彼方ノ声ノ聞コヘル筈
モ無イコトハ知レテ居ル

藻ハ花持タヌニ咲クト詠フ
姫モ
吾ト同ジフ様ニ
玉藻ノ揺レルニ俯イタカ

揺レルガ藻ノ ....
これは たまらないね。
とふりかえると

そこに君がいない


そんな間違いとか
勘違いとか
ずるいことなんか
を教えてくれる小説が
本棚に詰まってゆく

ねぇ
Мさんなんか ....
剣とペンも使いようで

早く抱きしめてあげてくださいと

好きな色のリボンを渡した




{引用=即興ゴルコンダより}
すべてを
優柔不断なかまいたちのせい
にして
そこに何もなかったことにする
つもり

その傷のふたつみっつは
僕の記憶だったはず
なのに

ひざこぞうがわらいながら
泣き出した
 ....
あんまりにも
早く咲くものだから
いくつも忘れ物をしたようで
ふりかえり
ふりかえり 
   している

手を引かれている子が
みんな君のようで
それとも僕のようで
つい ....
  

ぼくのはじっこは
とりあえず社会に結わえてある

ときどき
なにかを思い出して
するりとほどける

そのはじっこが
君のはじっこに絡まることは
もうないのにね

とき ....
静かな小正月の窓から見える景色に

 つい

あの日
どうして降ってくれなかったんだろうね

 と


ねえ
降るとどうしてこんなに静かなんだろうね

雪々
静かでも幸せな ....
玉城さんから
微炭酸のようなひとだと言われた

その生きている証拠に
少しだけビリビリとしてみた

あぁ 美味しい
と 最後に
玉城さんには言って欲しかった


世の中
こ ....
それが春だ
という頃にはもう夏になって
そんなこんなしているうちに
どっかに秋を忘れてきた

まだ名前も知らない君の
笑顔がとても優しくて
真っ赤なりんごのような
とぷんと暮れた空 ....
あたしの夜が
無重力になった夜が
球になって
落ち着くことも
弾けることもできず
あたしのすべてを包もうとしている
のに
あんたにゴクりとされれば
いいのにと
ちょっとだけ
 ....
船が出るのを
見ていた
風が吹いていた
揺れていたのは
波なのか風なのか
花なのか僕なのか

船が帰って来るのを
見ていた
もう帰って来ないものも
見ていた

揺れていたのは
 ....
あの子は

気分のいいときも
泣きたいときも
海を見に行った

ブレーキの利かない自転車を
力いっぱいこいで
砂をかんでぱたりと倒れた
         のは初夏



そこ ....
光る様子を
じんじん
と言って追っかけて
転んで擦り傷だらけになった
この川沿いには今でも
白いホタルブクロが咲く
目を閉じてひとつふたつと数えると
す っと
あの娘の
笑顔が浮かん ....
{引用=ただいま}
毎年の
「ただいま」
が年々ぎこちなくなってゆくのを
自分で感じているのに


{引用=おかえりなさい}
あなたの
「おかえりなさい」
は年々なじんで
小川の ....
みんなでつくりあげることが
たいせつなんだよ
それは間違いない
のだろうけど
花壇の外れの
ハルジオン
の小さな花の前で
シジミ達が順番待ちしている
その風景もまた真実なんだろう
 ....
少し湿ったね と
旧道沿いの
あしもとのほうから
梅雨のにおい と
祖父のにおいがした


ふりかえると
あたり一面にシャガの花

思い出すひとがいるから
咲くのだろう
 ....
毎年
命日にも帰ることができなくて
申し訳ありませんでした
ずっと歩きまわって
とても広い世界を見ていたのです
が結局
この縁側に戻って来ました

少しの間だけ
かけさせてもらっ ....
思い出を右から左に
並べて行く

海の見える場所に
家を建てた
波の音が聞こえ
潮風が吹いて
ウミネコでも鳴けば
と思い続けてもう
ペンキもはがれてきたのに

ぼくの昨日は消 ....
ソメイヨシノ
はクローンです
と理科の池野先生が言った
そこの桜も
不忍池のも
ポトマック川のほとりのも
同じように咲きます

その花達は
実を成すためではなく
咲くために咲 ....
  

お祝いに
山羊をつぶした
生まれたときはとても可愛い
しろだった

誰ともなく唄い始めたのは
誰かを忘れないためかもしれない
誰かを忘れるためかもしれない

とても可愛い ....
君が笑ってるなら
偽物でいいかと思う

プラグのはじっこから放電された
言葉が
穴の開いた心には帯電されず
熱を発することもできない


君も偽物だったならばと
あお あお 
 ....
田舎郊外の空き地に
パチンコ屋が建った
また建った

今度はフィットネスが建った
あそこにも建った

葦の原には
ヨットハーバーもできるって

もう
石拾いをする洟垂れ小僧 ....
 

心のなにかが抜けているよ


ちょびひげさんが教えてくれた


人に必要なものはなんですか
ということを
五択では問えない
君達の痛みも五択じゃない
マークシートリーダ ....
でんりゅうとまると
しびれるんやて
しびれたら
いたくなくなるんやて
ほんで
いたくなくなるまで
しびれてしまいたいんか
いうたら
そこそこはいたみも
のこてるほうが
ええおもいで ....
あおばさんのAB(なかほど)さんおすすめリスト(153)
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