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きれぎれのふくをひろってあるく
しっているだけ めんをたどって

とり
いってしまったよ

くびをまげて
さけぶのじゃあなくて
いきをはくみたいに
まげて

さいしょのとりの ....
空晴れて上手にさよなら出来たから卵を一つ割ってお祝い


晴れて空開けた窓から草いきれ鳥は去って海は残った


空晴れて二匹のいもむし糸を吐く指に絡まる欲と欲と欲


晴 ....
あしがいっぽんしかなくなって それでくるくるとおどります

すいそうのひろさは はじめから わからない

ひれにみたてたながいそでのふくは まわると とてもきれい

すそも まわるとまとわ ....
猫を飼えない代わりに、木の苗を買ってきた。

シンクの上に置きたかったから、鉢は百均の小さなのにした。

猫を飼えない代わりに、水をやって日に当てて、肥料をやってあれこれ構う。

  あた ....
*
蜂男は全部が蜂でできている。

顔も、身体も、腕も足も
ぜんぶぜんぶが蜂でできている。

黄色がかったオレンジと、黒の縞の蜂でできている。

だから
側を歩くとブンブンブンブ ....
ちいさいお魚 池の中にいて
緑の葉の下 見え隠れする

山茶花が咲いて 悲しい日だから
私 うずくまっているの

寒いお魚は 貝で出来てる
寒い山茶花は じくじくこぼれる
寒い私 傘を ....
「センセィ、」

確かそれは赤かった

「センセィ、」

庭のピラカンサスが燃えている

「なんてん、まんりょう、べにしたん」

それは かきょく と女は言った

「センセィ、 ....
沈む中、目を開いた

放つ声は丸く
天上へ昇っていく

耳元で緋がささやいた

私たちは花
咲いては散るばかりの花
幾重にも重ねられた月光を浴びて、
それでも報われない花
私たち ....
赤いランプの吊り下がる
あらゆる街の角に這いつくばり
わたしたちは歌を待つ

それは煉瓦の隙間から流れくるものであり
それは男の外套から聞こえるものであり

わたしたちは何も知らない
 ....
五歩にも満たない足跡だけで
彼女はここから
私から失せた

あらゆるところに私はいて
靴無しでも
遠くへいける
近くへいける

心臓の側に泉が湧き出て
今からそこへ

わたしは ....
                      あ  あ
   あ    あ
あ         あ
     あ              あ       あ
                  ....
誰も知らないところへ行って
私は黙って砂を掘る

気に入らないの と言えなかったから
砂にうずめてどこかに流す

浜辺はそんなものばかりで
私が知っているだけだけれど
あの子が立ってい ....
波が寄せる海から
風の吹く丘へと上がる

着るつもりだった服は皆
夜の内に焼いてしまった

毛皮をぬいでしまったから
私たちはすっかり裸

そうして裸のまま、手をつなぎ
丘をのぼる ....
「わたし あかいろがすき」

悪い癖で、また盗った。

チョークが二本とチョコレート

それが何かも分らぬうちに
それが何かを誤魔化されて

歌うくちびる
るるらりら

しょく ....
あおばさんのミゼットさんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
イモセ- ミゼット自由詩5*13-1-18
雨後- ミゼット短歌3*08-6-5
- ミゼット自由詩6*07-3-15
ひとりでくらす- ミゼット自由詩2*06-10-29
蜂男- ミゼット自由詩5*06-10-26
遠い春の日- ミゼット自由詩3*06-3-4
火棘- ミゼット自由詩2*06-1-22
花を宿す- ミゼット自由詩4*05-11-29
黄金虫- ミゼット自由詩4*05-11-7
鳥を放つ- ミゼット自由詩2*05-11-2
囚われる- ミゼット自由詩4*05-11-1
白墨と砂- ミゼット自由詩8*05-10-31
ラム- ミゼット自由詩6*05-10-28
マーブル- ミゼット自由詩5*05-10-27

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