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黄昏をそっと飲み込む部屋で
夕闇の迫ってくるのを
静かに 待つ

大いなる大地の
昼と夜を
この地球が音もなく航行するのを
額のにじむ汗に微風を感じながら

夕闇の光で織る
繭玉を ....
陰樹の茂りに
やさしい 幻を見せて
吸われた強いタバコ

陰でささやかれる 会話
もうろうと 煙り
奥の端の席に 織るべき 夢

この店は 沼の匂いがする
湿りの温もり
肌にしたた ....
また 再び 
戦われるべき イクサ
事の正邪が明確に映る
天かけて 空

巨大都市 驟雨 イカズチ

記憶の彼方
正邪 境界面にすっきりと分け

また 戦われるべき ノロシ
天変 ....
巡り来る また 夏
六十年の時

英霊と戦争で亡くなった 
全ての人々へ

鎮魂の思いにとらわれ
この 暑い日々に
あなた方を 偲ぶ

神風が吹くと信じて
現人神の帰依に
恋人 ....
今 朝日を額に受け
まぶたの裏には
暖かな血流を感じ

息を整え始めた

鳥の声 高く昇り
青空がイメージされる
白い雲と

背中に負った 過去が流れ出す

(悔いるべき愚行) ....
人々の思いが 乱れ
官僚どもが あいも変わらず
酒池肉林におぼれ 不正を為す時
(権力者は政治家ではなくキャリア官僚)
天変は乱れるという
中国の古典書には
明確に書かれている

また ....
乾いた灰を
ふるい積もらす
都市の息吹

鋼鉄とガラスの高層ビルの輝き
ターミナル駅の喧騒も
ジーゼルエンジンから吐き出される
車酔いの成分も

灰として積もる

夜の煌びやかな ....
この 曇天のはるか上方
頂が雲の上に突き刺さる

巨大な山体は その裾野を引き
見上げるべき万年雪の銀嶺が
来光とともに不動の姿を現す

薄ピンクに染まる白の世界は
輝きが横たわり
 ....
何もかも 漆黒に 塗り上げて

夜 果てぬ 輝き
紅蓮の焔

暗い 情念 めりめりと
都市の曇天を染め上げ
ほら 暗く 唸る 獣のよう

君と僕
蛍光灯の涼しげな
小さな部屋で
 ....
今日もまた この店に来る
昔から栄えていた 商店街の一角

日が沈むと 
怪しげな ネオンが点滅して
どこからともなく もれる
男女の笑い声 娼婦のささやき

この店は 不思議
深い ....
雨 そして静かな脱力
歩道は しみじみと 打たれ
灰のあでやかな 輝きが増す

商家 商家のイルミネーションが
反射し 歩道を潤し

曇天の薄ピンクに 街は灰
唸る都市は 午後へと突入 ....
あなたと 命を分かち合う 夏だ
二人で出そうとした 文芸誌
この夏の熱気に溶けてしまった

文化祭のため夏休みを燃焼させた 八ミリ映画
これが あなたの遺影
あなたのスナップ写真

こ ....
ハイ松の低く自生する
ゴロタ石の 登坂道

岩に付着した わずかな土を糧に
可憐に咲く 薄ピンクの高山植物

見上げれば
万年雪の雪渓

緑の絨毯と白い雪は
自らの領土を主張し
 ....
円谷一さんのアハウさんおすすめリスト(13)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
繭の部屋- アハウ自由詩8+07-8-2
女の店- アハウ自由詩607-8-1
また_再び- アハウ自由詩207-7-30
英霊たちの午後- アハウ自由詩507-7-27
今_この時- アハウ自由詩607-7-25
天変地異に思う事- アハウ自由詩607-7-21
- アハウ自由詩1207-7-11
山体- アハウ自由詩307-7-10
夜のブロガー- アハウ自由詩807-7-9
この店- アハウ自由詩1007-7-5
雨に- アハウ自由詩907-7-2
友を偲び- アハウ自由詩1007-6-29
高山にて- アハウ自由詩707-6-24

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