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ちいさいころ熱が出ると

お母さんはよく桃の缶詰を開けてくれた

白くてやわらかい桃はもちろん

スプーンで飲ませてくれる甘いシロップも

冷たくてとてもおいしかった


お母さ ....
近くて遠いあなたの背中

手を伸ばせばすぐそこにあるのに

触れることが出来なくて


しっとりと響くあなたの声

私の中を反響して心振るわせる


愛しさは戸惑いとなって
 ....
僕が僕と出会って 時計は何周しただろう
僕と君が出会って 地球は何周しただろう
嗚呼 そんなことばかり胸をよぎるよ 何故かな

今日も 明日も その先も空が悲しいと呟く
肌に触れて やっと僕 ....
浴槽に浮かんでいた小さな虫の死体
小さな小さな

わたしが少し波を立てたら
もう沈んで見えなくなった

彼は
どこまでも広がる青空を見ただろうか
暖かな太陽のひかりを浴びただろうか
 ....
少し和風に聞こえるギターの旋律だね。
じゅくじゅくした緑の下
窮屈そうにきみは世界のすべてを呪いたい、なんて
賑やかな孤独に浸ってるけど。
いつだって選んだのはきみだから、
新しい鎖でき ....
あなたの温もり。
あなたの優しさ。
あなたの唇。
あなたの手。
あなたの眼差し。
あなたの心。

もう、全て無くしてしまったよ。

いつまでも、覚えてられなくて。

どんなもんか ....
ときどき妻が
キッチンの引き出しの中をのぞいて
笑っているのはなぜだろう
中をのぞこうとして近づくと
あわてて閉めて私を追い払う
みんな眠ってから
トイレに行くふりして
開けようとした瞬 ....
学校に入学して
まず最初に教わったことは
決められた道を歩くことだった
とてもわかりやすくて
楽しい思い出が今でも残る

学校を卒業して
まず最初にわかったことは
決めていく道をつくる ....
このまえ

車のなかでなにかを食べてて

ふっと、じぶんが生きている

ということが愛しくなった


あれはなにを食べてたのだろう

こんなふうにしていれば

思い出せるので ....
赤い長靴でスキップして
小鳥の傘をくるくる回して
水溜りでぱしゃぱしゃ遊んだ


憂鬱な空を吹き飛ばすおまじない


空には虹がさして



もやもやした気分は全部
雨雲がさ ....
たまには

笑い方も

泣き方も

怒り方も

そっと忘れて

休んでもいいんじゃない?
青くさんざめく世界に立っている
青くさんざめく世界で歌っている

君に届け 君に届け
君って誰だっけ
なんて思いながら

青くさんざめく世界に立っている
青くさんざめく世界で歌っている ....
六月の香りの入った
お手紙
あなたから

お久しぶりです
から
始まって

麦わら帽子をかぶった
七月の夜に
なぜか さみしかった
その日の
星がひとつだけの夜に

かわい ....
こんなときだから
あなたのこと
思い出してみる

洗いざらしのティーシャツ
良く似合ってた

防波堤にふたり
たたずみ
いつまでも夕陽を眺めてた

はにかみ屋さんで
口下手で
 ....
こんなことがあってね
あんなことがあってね
生活がどうにもならなくてね
愛した人と別れてね

こんなことができなくてね
あんなことが叶わなくて
考えに来たんだ ....
JAROって何じゃろ?
これは切実な問題だ

すこぶる切実な問題だ

私はこのしょーもないシャレと30年間格闘してきた
JAROって何じゃろ?
答えはわかっている わかりきっている
問 ....
たった二人になるまで見つめ合って

不確かなものを捨て去ろう。

手を伸ばすわけでもなくて

口を開くわけでもなくて

ただ相手の視界を占領するだけ。

囚われあった二人は

 ....
何時も変わらない視線
道標は常に踏み倒し
風吹く方向へ進むだけさ

割と本気で馬鹿な事言ってる
自覚もしてる年齢さ
それでも砕けた音色奏でたい
道も違うことも多い
そんでも
笑えれば ....
なんでこんなに苦しいんだろう

ふうっと息をゆっくり吐いて
何事もなかったように
凛然として前をむく

まなざしは遠くを見つめ
キッとむすんだ唇
力が入ってしまう肩

ヤセ我慢をつ ....
優しいことば
耳をなでで
風に乗って
君の唇まで飛んでゆけ
  そして季節はめぐる
  無邪気さを守り続けたまま
  僕は季節にさわる
  ちょっとだけ時が止まる



  君がいないと心は半分
  ジュースか何かを飲みたくなる
   ....
遠い過去がちらついて、たまにぼくがおかしくなる

だいじょうぶ
だいじょうぶ

もう、思い出すことも出来ないから

古い記憶に埋もれて

ふとしたことも思い出せないから



 ....
願いが時に邪魔して
ループして
あの頃の想いを
捨てきれないでいます

また今度の今夜
ずっと待ってていただけますか?

返事は色褪せた手紙でいいので
次は忘れないで下さいね ....
占い師に手相を見せたら
あんた来月死ぬよ、と言われた
何か避ける方法はあるかい、聞くと
一万円と答えた

僕は仕方なく一万円を支払うと
あんた大事なものはあるかい、と尋ねられた  ....
6月の雨だけは、好きになれないと君は言う


灰色の世界
色とりどりの傘が舞う
弾く雨音
きらめくメロディだけが欠けている

人混みの中を駆けていく
足音がやけに響いて
不協和音を ....
いいことなんか ひとつもなかった
この町でも わたしは

今日も


歌をくりかえし くりかえす


『会いたいときに あなたはいない

 空よ せめて 笑ってほしい
 そうじ ....
会社をやめて独立したという古い友人と
ひさしぶりに私のアパートの部屋で飲んだ
これが意外に儲かるんだよ
と言う友人は、自動販売機になっていた
胸には常にテレビのようなものを映している

あ ....
産まれ落ちて流した涙

その一筋に意味があるなら

どうかそれを悲しみの色に 染めたりしないで


柔らく抱かれ搾った叫び

その一声は嘆きではなく

祈りなのだと
 ....
舌がある
それで君を舐めようか
冷えた舌先が触れるとき
君の肌で
どんな音がするか
固まった
ちいさな
ちいいさな結晶が
溶ける音がするか
こんなすこし暑い季節なら
しゅと
音が ....
 蒸し暑い夏場の午後に 蒸し暑い車の中で
 君は何故だか一言も喋らない

 目はただ前を見つめるばかり 目はこちらを向かない
 なんだか寂しさを憶えて なんだか恐ろしさを憶えて
 僕はラジオ ....
雨宮優希さんの自由詩おすすめリスト(72)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
桃の缶詰- a/t自由詩1407-7-7
眩暈- ajisai自由詩8*07-7-6
人輪- 蒼穹自由詩8*07-7-6
小さな- あずみの自由詩1307-7-6
ADD- R自由詩207-7-6
うそ、ひとつ。- 狠志自由詩207-7-6
引き出し- 小川 葉自由詩14*07-7-5
本当の自分をつくろう- ぽえむ君自由詩10*07-7-5
あれはなにを- 吉岡ペペ ...自由詩407-7-5
雨上がり- まりも自由詩5*07-7-5
リセット- 來稚自由詩6*07-7-5
青くさんざめく世界- ゆうと自由詩2*07-7-3
返信- 乱太郎自由詩35*07-7-3
- 恋月 ぴ ...自由詩36*07-6-27
そんな世界- 水在らあ ...自由詩32*07-6-27
しょーもないこと- 新守山ダ ...自由詩1107-6-27
キラキラヒカル- 來稚自由詩2*07-6-25
餓鬼様- 流希-Яuki ...自由詩207-6-25
体温- 渡 ひろ ...自由詩5*07-6-24
優しいことば- 楓川スピ ...自由詩2*07-6-24
若葉- 草野春心自由詩207-6-24
まどろんで花の雨- リュウセ ...自由詩207-6-24
手紙- 優飛自由詩10*07-6-23
大事なもの- なかがわ ...自由詩7*07-6-23
6月の雨- ゆうと自由詩3*07-6-22
月のかけら- おるふぇ自由詩707-6-22
再会- 小川 葉自由詩1207-6-22
『産声』- しろいぬ自由詩207-6-22
触れること- 水町綜助自由詩29*07-6-22
ディスコミュ- 影山影司自由詩107-6-21

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