駅前に君を呼び出して
全速力で駆けつけた時には
もう好きなんて言葉は出なかった

僕らが 宇宙の話をしよう! と言い出す時は
きまって
全ての宇宙が出尽くしてしまった時だ

それなのに ....
女は家庭に入るのが幸せ
と語るハナコさんは
コブラを殺せる

名前に因んでか、草花が大好き
洗濯が終わったら
いつくしんで育てた
色とりどりの花たちに
水をやるのが日課
庭を掃いたら ....
 埃の体積する部屋にも
 光りは射す
  
 この空は

 吸い込むの
 落ちてくるの

 光りは涙みたいだね
 
 透き通った影
 触れるとあたたかいから

 僕はとか ....
昨日、彼に体重がばれた。
今までずっと秘密にしていたのに。

泣きそうになる私に彼がくれた言葉。


「キミがもし、普通の女の子より
 10?体重が多いと嘆くなら
 それは見当違いだよ ....
家の真ん中に ドードーの巣があるのです

絶滅させた張本人として歴史書に残りたくないので
バスルームには大きく迂回しなければなりません
慣れないうちは何度も卵を踏み潰しそうになりました
彼ら ....
早朝の慌ただしい駅のホームで
よれたスーツに身を包んだ
アンドロイド達に紛れ込む
ウィダーインゼリーを注入し
素早くエネルギー補給する私

死体を乗せた霊柩車のように
ひたすら突き進む急 ....
きもちをつたえようと
ことばをえらぶたび
むねのおくがずきずきいたんで
むねをかきむしるうち
かたいものがゆびにふれた
おもいきってひきぬいてみると
くすりゆびくらいの
てとらぽっと ....
 太陽から
 熟したとこだけ溶け出して
 夜に残った
 
 ぽったりとカスタードクリーム色の
 満月が
 今日はでていた

 あんまり見事だから
 僕はぼーっと見上げて立ち止まっ ....
勉強しなくちゃならない
それは私が挑戦すると決めたから
でも勉強どころか新聞もテレビも見てなくて
世の中のことが何もわからなくなっていた


本当は
ゆっくり部屋を掃除したり
お料理し ....
 小学校のグランドには記念としてサッカーゴールが置かれてあった。何の記念かはわからない。ゴールポストに腰をかけて、正確に言うと、ゴールのバーで足をぶらぶらさせながら、釣り糸を垂れて .... 批評だ批評だ批評が必要だとネットで吠え続けて、おそらく数年になる。私自身は、地方同人詩誌での合評会や蘭の会内部でのわずかな批評と、詩集そのものに対するいくつかの批評をのぞき、自分の作品に長文の批評をネ .... まだほとんどの人が働いているお昼の3時に
いきつけのスーパーに行くと
詩や日記を書いて汗を流さず暮らしている自分が恥ずかしくて
レジの女の子に好きだと告白できずに
照れながら表情には出さず左手 ....
リサイクルの許可が下りたと
役場から連絡がきました
申請してから
ずいぶん待ったあげくのリサイクルです
とても嬉しいです
数人の友だちに連絡して
今夜はお祝いです

現在の地球は本当に ....
 冷たくて清らかな流れの中を

 何も気負わず

 まっすぐに 真っ白なまま流れて

 偶然だけで君に出会い

 目が合って一目惚れ

 一瞬で恋に燃えて

 次の瞬間には ....
人生に必要な言葉はみんな
「カラマーゾフの兄弟」に載ってる
でもそれだけじゃ足りないんだって
村上春樹が書いてたけど

ドストエフスキーはドストエフスキーで

人生に必要な言葉はみんな
 ....
彼女と喧嘩して
いい加減にしろ
と怒鳴るつもりが

いい加減にすれ
と言ってしまった

こらえたがやっぱだめで
吹き出してしまった僕の
少し後に吹き出した君

ふたりで涙を流して ....
いま、右手首がひじょーに痛い。うちの飼い猫の血膿をふきとろうとしたら、ズタズタに深くひっかかれた。場所が場所だし、猫の爪は鋭くてカミソリみたいなものだから、自分で見てもリスカの傷に見える。おもしろがっ .... その女性は美しい言葉を使う女性だった

私のようにありふれたストレートな言葉ではなく
詩のようなお伽話のようなあんず色の言葉を使う女性だった

それが私の想像力を掻き立て私を苦しめる
その ....
婆さんは忙しいのである。
なにしろ忙しいのである。
化粧するヒマはない。
みなりととのえるヒマもない。

そんなわけで
髪はおどろに振り乱し
服はボロボロ顔は血みどろ。
時には走る車の ....
青きを踏んで
真っ直ぐなひこうき雲

簡単なようでいてなかなか難しい
風呂上りの
君のお尻をムニムニした
ほの温かくて
無防備だった
心が休まる
柔らかさだった

パンツ穿く前に
もういちどムニムニさして・・・
けっして色っぽくはないけど
夫婦の幸せ ....
言葉の王国には
言葉の王様が住んでいて
ある時は
言葉の災いや悲しみに弄ばれ
時には言葉の民や王妃が
言葉の命を落とし
またある時は
言葉の試練が押しよせ
みんなで言葉の手を取りあ ....
また夜が来た。

僕はこの時間が一番嫌いだ。

隣に女が横たわって、

毎晩「痛い、痛い。」と訴えるからだ。

それでも最初のうちは、

心配になって身体を摩ってやったりもした。
 ....
妻と相談して
家にエレベーターを取りつけることにした
けれど、取りつけた後で
この家には二階も地下室も無いことに気が付いた

ボタンを押すと
チーン
と音がして扉が開く
上にまいりませ ....
ポストに封筒を投函して
コンビニエンス・ストアに入る
雑誌とペットボトルの前を素通りして
カゴの中へ缶ビール
それからカフェオレ
あと何か
プリンがいい
2つ手にとる

口に入れるだ ....
言葉をなくした二人の間には
天使が通る道が出来るのだと
教えてくれたのは確か君だった

さっきからずっと何も話さないでいる
僕と君の間を
ほら
天使が団体で通り過ぎていく

天使が通 ....
あきらさんの問いかけ
{引用=
作詩は若葉マークの身の上ですので、これから書いていくにあたり、技術上の約束事や注意点などについて知りたいのです。
現代詩も ただ自由に書くというわけにはいきません ....
なんとなく後ろめたしと思へども夜に備えて眠る日盛り

働くも働かざるも自由なり君に逢ひゆく自由なしとて

ロボットの腕は緻密に動きゐてその暖かき体温あはれ

深夜0時冷たく硬き弁当を昼飯と ....
「うみ」
と書けば
白い波が寄せて返し

「そら」
と書けば
どこもでも青く

「もり」
と書けば
木々が香り

「とり」
と書けば
それは翼をもって飛びまわり

「ま ....
腰のものを赤く染めて鳥が鳴く。
うぶめ、と呼ばれる鳥である。
産の穢れに死んだ女は鳥となる。
ほう、と鳴くが聞こえるか。

生まぬとしても女は女と男は言う。
うぶめの悲しみを知らぬは幸福と ....
よだかいちぞうさんのおすすめリスト(136)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
不思議なこと- 佐々井自由詩904-7-6
専業主婦- 木葉 揺自由詩1504-6-19
アーガス- マッドビ ...未詩・独白604-6-19
優しいキミへ- さくらい ...自由詩304-6-17
ドードーと僕たち- クリ自由詩6*04-6-7
アンドロイドの背中- 快晴自由詩10*04-6-4
きもち- アンテ自由詩1104-6-4
カスタードムーン- マッドビ ...自由詩804-6-3
時間金魚- さくらい ...自由詩404-5-26
仲間内ケミカル- カンチェ ...散文(批評 ...6*04-5-21
やりたいことがあるんです- 佐々宝砂散文(批評 ...30+*04-5-20
うらやましくて- rue自由詩10*04-5-19
人類解放- 佐々宝砂自由詩3*04-5-19
いーじーらいふ- マッドビ ...自由詩504-5-18
人生に必要な言葉はみんな- 佐々宝砂自由詩204-5-18
すれ- ミサイル ...自由詩62+04-5-18
外に出て行くためのリスカ- 佐々宝砂散文(批評 ...27*04-5-11
ごめんね。- さくらい ...自由詩404-4-22
忙しい婆さん- 佐々宝砂自由詩304-3-22
ひこうき雲- 小池房枝自由詩9*04-2-16
馬鹿かもしれない- さち未詩・独白6*04-2-16
王国- アンテ自由詩404-1-16
痛い女- 恭二自由詩203-10-15
世界エレベーター- たもつ自由詩3903-10-14
寄り道- 林帯刀自由詩203-10-12
天使の遠足- 山田せば ...自由詩503-10-12
詩と非詩の境界_自由詩の限界についてのメモ- 片野晃司散文(批評 ...9*03-10-8
夜勤即興詠- 佐々宝砂短歌603-9-22
「___」に言葉を入れてみろ- たもつ自由詩3203-9-17
私は石である。- 佐々宝砂自由詩24*03-9-14

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5