東の空はうすあかい
あちらには街があって駅があって
こんな夜更けにも
時折は貨物列車や寝台列車が通り過ぎ
その音がここまで響いてくるのは
雨が近いからだろう
ぼんやりした常夜灯の光の下 ....
2005/05/19の朝日新聞夕刊社会面(東京第4版でp.15)にこんな記事が並んでいた。
・再犯招く心に迫る
・4歳児 虐待され死亡
上の記事は、6月から性犯罪前歴者の出所情報を法務 ....
目に見える問題を片っ端から解決していこうと決めたら
ある日、突然、頭がフリーズしてしまった
まったく働かなくなった頭は
言葉通りまったく働こうとせず
僕は、食う→寝る→食う→寝る→食う→SEX ....
見上げれば空には
鉄や石の塔が何本も突き刺さっている
破れれば空は泣く
雨は涙ではない
あれは血だ
空は雷で泣く
薄暗い空が一瞬だけ光る
思いつめたようにだ
....
うでをくるくるさせるのも、
あしをくるくるさせるのも、
くびをくるくるさせるのも、
こしをくるくるさせるのも、
ぼくはとくいです。
だからぼくはくるくるぱーぁです。
....
その子にはちゃんとした名前があるのですが
いつも汚い服を着ているしそばによるとなんだかくさいので
先生のほかは名前を呼んでくれません。
いじわるな子は「ばいきん」と呼びます。
わりとや ....
言葉で武装してはならない
言葉を武器にしてはならない
争いは銃からではなく
言葉から始まることを知らなくてはならない
言葉で武装してはならない
言葉を武器にしてはならない
言葉の扱いが ....
母をおくる と
おそらく
わたしの半分が終わる
半分が終わる と
わたしには
守るものがたくさんあって
後戻り
できないことも
また
たくさんあるのを知って
さみしさの ....
何かもう、めちゃくちゃに好き あんたのこと
でもさ、どうしてか、これは恋愛じゃないんだね
手を繋いだり、キスしたりしなくても全然構わない
むしろ話すらしなくてもいいって気がする
傍にすら、 ....
なぁんにも期待しないから突然に欲望だけを素直に告げる
ライバルを口説きたがるの悪い癖知っております言われなくとも
ねぇ蛇さんわたしはイヴよつややかな知恵の木の実を手にする前の
パソコ ....
血のにじむ指くわえようとするあなたから手をひっこめるさびしみがある
背後から抱かれて息が首筋にかかるぬくさを忘れはせじと
深呼吸忘れたことに気がついて深く重なる森の天井
きみの ....
いつか
星になれたらいいナ
いつか
ひとりじゃなくなったら
今の私が
星になれたらいいナ
叫ぶ声が聞こえるような
星になれたらいいナ
眠られぬ真暗な部屋で音もなく携帯電話の液晶光る
訃報ってなんだかいつも手触りがないから涙はその時来ない
「食い逃げだ」今日の私は言われそうもしも船橋まで出かけたら
間に合わぬことがあ ....
始発電車
公園のベンチ
知らない道
街のショーウィンドウ
君の姿を捜している
高層ビルの近くにいるやつは震度21がきたとき全員死ぬ
ピザの斜塔のようなものがないサバンナでも毎日鹿がチーターに食われているんだから、死ぬんだよお前らは
アリコの保険に入ったやつは全員死ぬ
死ぬ ....
まずはURL、
チアーヌさんの書いた詩「かわいい匂い」は下のリンクから読める。
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=20788
それからお断り、私の ....
あの人は
かわいそうな人を見つけては
どうだかわいそうだろう って詩を書いて
街にばらまいていた
だから自殺した
駅のホームに
オクラがひとつ
おはなしは
あなたが考えて
(夜勤前に愛野駅にて)
ブラジルサントスの珈琲は飲む人の注意力を増し
キリマンジャロだかブルマンだかは飲む人をリラックスさせるのだそうで
でもそんなことどうでもいいなカフェインが欲しいだけだよと
夜九時半の駅前ローソン ....
僕の腕には骨のない子ども
僕の隣には乳房の三つある少女
骨のない子がくねりくねりとうごめくので
僕の両手は自由にならず
電車が揺れるたびよろけて
少女の乳房をわざとではなく肘打ちしてしまう
....
食べることに興味がなかった
何もかもがどうでもよかった
自分に何かができるとも思わなかった
仲間がいるわけでもなかった
ただ
逃げ出すことばかりを考えていた
そんな私が妊娠した
....
ごめんね、猫。
あたしは勇気がなくて
黄緑色のかえるや
濡れてつやつやしたその
まっくろな毛が
こわかったよ。
触れることさえ
できなかったよ。
雨にうたれて横たわるその姿は
とても ....
今日は外食にしてくださいと妻が言うので
日曜日の夜、家族でファミレスに出かける
いらっしゃいませ、何名様ですか、お煙草はお吸いになられますか
矢継ぎ早にウエイトレスのお姉ちゃんに聞かれて
....
「世界と自分の間の信頼関係を確認したい」(そのためには自分の肉体が損なわれても良い)といった覚悟で公演に臨んだ表現者の姿勢が、
だとぉ!
ちきしょぉ、「確認したい」だぁ?
俺が、生活のな ....
青白い殺虫灯に
まっさきに誘われて
バチバチと音を立てて
まっさきに死ぬ。
燃え上がる火を見つけると
後先知らず飛び込んで
一瞬火の粉を吹き上げて
あっというまに死ぬ。
光に惹 ....
山ブドウのつたに
寄生しているから
ブドウムシと呼ぶ。
冴えないちっぽけな芋虫。
それがどんな成虫になるか
私は知らない。
たぶん冴えないちっぽけな蛾か蜂に
なるんだろうと思う。
....
水埃にすっかり覆われて
ほんのすこしも
動きそうになかった
実際さわっても動かなかった
二本の前肢は
がっちりとハヤをつかまえていたが
そのハヤさえも
半ば腐っているように見えて
....
やがて埋め立てられる小さな沼のうえ、
イトトンボが飛んでいる。
二匹繋がって。
澱んだ水面をいくども叩きながら。
沼からちょぼちょぼと流れ出すどぶ。
そのそばにある休耕田。
その脇を流 ....
「夢」というのは
なにかうつくしいもののことだとおもっていたよ
なにかたいせつないとおしいもののことだとおもっていたよ
理想のことを夢と呼ぶのだとおもっていたよ
守らなくてはいけないのは ....
僕と君・・・二人が同じ思いになれば二人は、きっと再会する。
たとえ・・生死の分かれ目でも・・・きっと・・会える。
だから、僕は、君を待ち続ける・・君は、きっと僕の目の前に来て・・・
そして、笑っ ....
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