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きみの目がとりたてて好きだってことではないんだ
そんなこと言った覚えはない
きみだって
不意に
なんてことない仕草に
たとえばYシャツの袖をまくりあげたりする動作に
くらっとすることはある ....
赤い絵の具に緑を混ぜたら
茶色になりますね
それがどうしたと言われても
こまるのですけれども

すっかりパレットが汚れましたね
絵は完成しましたか
ここからその絵は見えなくて
ただ汚れ ....
捨てたつもりはなかったのです
だってこの国にゴミはないのですから
ええ だから 捨てたつもりは全然なかったのです

あのひとの影を いえ あのひとへの愛を
私はあのひとが残していった家にきち ....
青黒い、
時と云ふ名の液体に沈み、
我々は進む、
一直線に、
戻ることも、
横切ることも、
かなはず、
唯真つ直ぐに。

流れゆくものは時、
さう思ふのは間違ひだ。

時は一切 ....
ここまで来られるなら来てごらん
あはははは
お酒は要らないし麻薬だって必要ない
強烈な光線が肉体をつらぬく
飛翔 飛揚 昂揚 上昇
墜ちるまでは飛ぶだけさ

遠く眼下でオレン ....
真珠は白くて綺麗に丸いからキライなのだ
かわいげのないそのコドモは
そんなふうに思っていたものだったが
世の中には白くない真珠もあれば
丸くない真珠もある
そのコドモは
真珠そのものよりも ....
ヴィレブロルト・スネルは己の運命も未来も悟りはしなかった。
しかし光は己の運命を知っていた。

もっとも速くあれ

それが光の命題であり運命であり
屈折しても反射しても散乱しても構わなかっ ....
じきに三月尽であるからして
桜満開
梅は散った

夜のあいだ働いて
朝がきたら酒を飲む
なまぬるい部屋で
カーテンを閉ざして

なにもかも逆さまで

だってほら
無言に近い状態 ....
片足だけ靴履いて
レプラコーンに会いに行こうよ
どこにも続かない道を
どこまでも行こうよ
東の空はうすあかい
あちらには街があって駅があって
こんな夜更けにも
時折は貨物列車や寝台列車が通り過ぎ
その音がここまで響いてくるのは
雨が近いからだろう

ぼんやりした常夜灯の光の下 ....
その子にはちゃんとした名前があるのですが
いつも汚い服を着ているしそばによるとなんだかくさいので
先生のほかは名前を呼んでくれません。
いじわるな子は「ばいきん」と呼びます。
わりとや ....
まずはURL、
チアーヌさんの書いた詩「かわいい匂い」は下のリンクから読める。
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=20788

 それからお断り、私の ....
駅のホームに
オクラがひとつ
おはなしは
あなたが考えて

(夜勤前に愛野駅にて)
ブラジルサントスの珈琲は飲む人の注意力を増し
キリマンジャロだかブルマンだかは飲む人をリラックスさせるのだそうで
でもそんなことどうでもいいなカフェインが欲しいだけだよと
夜九時半の駅前ローソン ....
僕の腕には骨のない子ども
僕の隣には乳房の三つある少女
骨のない子がくねりくねりとうごめくので
僕の両手は自由にならず
電車が揺れるたびよろけて
少女の乳房をわざとではなく肘打ちしてしまう
 ....
青白い殺虫灯に
まっさきに誘われて
バチバチと音を立てて
まっさきに死ぬ。

燃え上がる火を見つけると
後先知らず飛び込んで
一瞬火の粉を吹き上げて
あっというまに死ぬ。

光に惹 ....
山ブドウのつたに
寄生しているから
ブドウムシと呼ぶ。
冴えないちっぽけな芋虫。

それがどんな成虫になるか
私は知らない。
たぶん冴えないちっぽけな蛾か蜂に
なるんだろうと思う。
 ....
水埃にすっかり覆われて
ほんのすこしも
動きそうになかった
実際さわっても動かなかった

二本の前肢は
がっちりとハヤをつかまえていたが
そのハヤさえも
半ば腐っているように見えて
 ....
やがて埋め立てられる小さな沼のうえ、
イトトンボが飛んでいる。
二匹繋がって。
澱んだ水面をいくども叩きながら。

沼からちょぼちょぼと流れ出すどぶ。
そのそばにある休耕田。
その脇を流 ....
批評だ批評だ批評が必要だとネットで吠え続けて、おそらく数年になる。私自身は、地方同人詩誌での合評会や蘭の会内部でのわずかな批評と、詩集そのものに対するいくつかの批評をのぞき、自分の作品に長文の批評をネ .... リサイクルの許可が下りたと
役場から連絡がきました
申請してから
ずいぶん待ったあげくのリサイクルです
とても嬉しいです
数人の友だちに連絡して
今夜はお祝いです

現在の地球は本当に ....
人生に必要な言葉はみんな
「カラマーゾフの兄弟」に載ってる
でもそれだけじゃ足りないんだって
村上春樹が書いてたけど

ドストエフスキーはドストエフスキーで

人生に必要な言葉はみんな
 ....
いま、右手首がひじょーに痛い。うちの飼い猫の血膿をふきとろうとしたら、ズタズタに深くひっかかれた。場所が場所だし、猫の爪は鋭くてカミソリみたいなものだから、自分で見てもリスカの傷に見える。おもしろがっ .... 婆さんは忙しいのである。
なにしろ忙しいのである。
化粧するヒマはない。
みなりととのえるヒマもない。

そんなわけで
髪はおどろに振り乱し
服はボロボロ顔は血みどろ。
時には走る車の ....
なんとなく後ろめたしと思へども夜に備えて眠る日盛り

働くも働かざるも自由なり君に逢ひゆく自由なしとて

ロボットの腕は緻密に動きゐてその暖かき体温あはれ

深夜0時冷たく硬き弁当を昼飯と ....
腰のものを赤く染めて鳥が鳴く。
うぶめ、と呼ばれる鳥である。
産の穢れに死んだ女は鳥となる。
ほう、と鳴くが聞こえるか。

生まぬとしても女は女と男は言う。
うぶめの悲しみを知らぬは幸福と ....
あたしはエステに通った、
あたしは美容整形をした、
たぶん美しくなった、
あなたにわかる?

あたしはアルマーニの香水と、
ブルガリの時計と、
プラダのリュックと、
エル ....
ドアを開けて灯りをつける
ベッドのうえで
かさり と
金属製の瞼がひらく気配

一本の髪もない頭部には
銀色の鱗が移植されている
人工の瞳孔は菫色で
肌は光沢のない燻銀

たとえば ....
今夜このサイトをみてちょっと気になってた文章を読もうとしたら、削除されていた。私の投稿のあと削除されたっぽいので、もしかしたら私のせいだったらどうしようと今さら思い悩みつつ、加筆訂正させていただきます .... 子どもなら金で買えますご予算は?

十二歳監禁されたり殺したり

成人も監禁されたり殺したり

わたくしも監禁するかも殺すかも

サディズムの片恋ならば裁かれる

***

濡 ....
よだかいちぞうさんの佐々宝砂さんおすすめリスト(32)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
瓶底眼鏡- 佐々宝砂自由詩8*07-4-24
汚れたパレットのソネット- 佐々宝砂自由詩1206-11-15
ゴミのない国で_リターンズ- 佐々宝砂自由詩906-11-15
創書日和。流_【Free_fall_flow,_river_ ...- 佐々宝砂自由詩706-10-17
陽気なイカロス- 佐々宝砂自由詩506-9-12
真珠腫- 佐々宝砂自由詩506-8-17
もっとも速くあれ- 佐々宝砂自由詩10*06-5-7
さよならからはじまる- 佐々宝砂自由詩706-3-28
明日には消える- 佐々宝砂携帯写真+ ...1206-3-16
夜の散歩- 佐々宝砂自由詩605-6-5
ばいちゃん- 佐々宝砂自由詩505-5-17
チアーヌさん「かわいい匂い」に関する私見- 佐々宝砂散文(批評 ...31*04-10-27
おはなし- 佐々宝砂携帯写真+ ...2104-9-30
ブラジルサントスの珈琲は- 佐々宝砂自由詩404-9-30
死にも詩にもならなかった断片二つ- 佐々宝砂自由詩304-9-30
ヒトリガ(百蟲譜45)- 佐々宝砂自由詩6*04-8-10
ブドウムシ(百蟲譜44)- 佐々宝砂自由詩6*04-8-10
タガメ_(百蟲譜42)- 佐々宝砂自由詩4*04-8-8
イトトンボ(百蟲譜41)- 佐々宝砂自由詩6*04-8-8
やりたいことがあるんです- 佐々宝砂散文(批評 ...30+*04-5-20
人類解放- 佐々宝砂自由詩3*04-5-19
人生に必要な言葉はみんな- 佐々宝砂自由詩204-5-18
外に出て行くためのリスカ- 佐々宝砂散文(批評 ...27*04-5-11
忙しい婆さん- 佐々宝砂自由詩304-3-22
夜勤即興詠- 佐々宝砂短歌603-9-22
私は石である。- 佐々宝砂自由詩24*03-9-14
裸、あまりに裸- 佐々宝砂自由詩303-9-8
マスターベーション- 佐々宝砂自由詩5*03-8-26
消費と熟練工(加筆訂正)- 佐々宝砂散文(批評 ...403-7-23
即興川柳猟奇未満ぱーと2- 佐々宝砂川柳103-7-22

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