すべてのおすすめ
ブラジルサントスの珈琲は飲む人の注意力を増し
キリマンジャロだかブルマンだかは飲む人をリラックスさせるのだそうで
でもそんなことどうでもいいなカフェインが欲しいだけだよと
夜九時半の駅前ローソン ....
僕の腕には骨のない子ども
僕の隣には乳房の三つある少女
骨のない子がくねりくねりとうごめくので
僕の両手は自由にならず
電車が揺れるたびよろけて
少女の乳房をわざとではなく肘打ちしてしまう
 ....
今日は外食にしてくださいと妻が言うので
日曜日の夜、家族でファミレスに出かける

いらっしゃいませ、何名様ですか、お煙草はお吸いになられますか
矢継ぎ早にウエイトレスのお姉ちゃんに聞かれて
 ....
「世界と自分の間の信頼関係を確認したい」(そのためには自分の肉体が損なわれても良い)といった覚悟で公演に臨んだ表現者の姿勢が、

だとぉ!

ちきしょぉ、「確認したい」だぁ?
俺が、生活のな ....
青白い殺虫灯に
まっさきに誘われて
バチバチと音を立てて
まっさきに死ぬ。

燃え上がる火を見つけると
後先知らず飛び込んで
一瞬火の粉を吹き上げて
あっというまに死ぬ。

光に惹 ....
山ブドウのつたに
寄生しているから
ブドウムシと呼ぶ。
冴えないちっぽけな芋虫。

それがどんな成虫になるか
私は知らない。
たぶん冴えないちっぽけな蛾か蜂に
なるんだろうと思う。
 ....
水埃にすっかり覆われて
ほんのすこしも
動きそうになかった
実際さわっても動かなかった

二本の前肢は
がっちりとハヤをつかまえていたが
そのハヤさえも
半ば腐っているように見えて
 ....
やがて埋め立てられる小さな沼のうえ、
イトトンボが飛んでいる。
二匹繋がって。
澱んだ水面をいくども叩きながら。

沼からちょぼちょぼと流れ出すどぶ。
そのそばにある休耕田。
その脇を流 ....
「夢」というのは
なにかうつくしいもののことだとおもっていたよ
なにかたいせつないとおしいもののことだとおもっていたよ
理想のことを夢と呼ぶのだとおもっていたよ
 
守らなくてはいけないのは ....
僕と君・・・二人が同じ思いになれば二人は、きっと再会する。
たとえ・・生死の分かれ目でも・・・きっと・・会える。
だから、僕は、君を待ち続ける・・君は、きっと僕の目の前に来て・・・
そして、笑っ ....
駅前に君を呼び出して
全速力で駆けつけた時には
もう好きなんて言葉は出なかった

僕らが 宇宙の話をしよう! と言い出す時は
きまって
全ての宇宙が出尽くしてしまった時だ

それなのに ....
女は家庭に入るのが幸せ
と語るハナコさんは
コブラを殺せる

名前に因んでか、草花が大好き
洗濯が終わったら
いつくしんで育てた
色とりどりの花たちに
水をやるのが日課
庭を掃いたら ....
昨日、彼に体重がばれた。
今までずっと秘密にしていたのに。

泣きそうになる私に彼がくれた言葉。


「キミがもし、普通の女の子より
 10?体重が多いと嘆くなら
 それは見当違いだよ ....
家の真ん中に ドードーの巣があるのです

絶滅させた張本人として歴史書に残りたくないので
バスルームには大きく迂回しなければなりません
慣れないうちは何度も卵を踏み潰しそうになりました
彼ら ....
早朝の慌ただしい駅のホームで
よれたスーツに身を包んだ
アンドロイド達に紛れ込む
ウィダーインゼリーを注入し
素早くエネルギー補給する私

死体を乗せた霊柩車のように
ひたすら突き進む急 ....
きもちをつたえようと
ことばをえらぶたび
むねのおくがずきずきいたんで
むねをかきむしるうち
かたいものがゆびにふれた
おもいきってひきぬいてみると
くすりゆびくらいの
てとらぽっと ....
 太陽から
 熟したとこだけ溶け出して
 夜に残った
 
 ぽったりとカスタードクリーム色の
 満月が
 今日はでていた

 あんまり見事だから
 僕はぼーっと見上げて立ち止まっ ....
勉強しなくちゃならない
それは私が挑戦すると決めたから
でも勉強どころか新聞もテレビも見てなくて
世の中のことが何もわからなくなっていた


本当は
ゆっくり部屋を掃除したり
お料理し ....
まだほとんどの人が働いているお昼の3時に
いきつけのスーパーに行くと
詩や日記を書いて汗を流さず暮らしている自分が恥ずかしくて
レジの女の子に好きだと告白できずに
照れながら表情には出さず左手 ....
リサイクルの許可が下りたと
役場から連絡がきました
申請してから
ずいぶん待ったあげくのリサイクルです
とても嬉しいです
数人の友だちに連絡して
今夜はお祝いです

現在の地球は本当に ....
 冷たくて清らかな流れの中を

 何も気負わず

 まっすぐに 真っ白なまま流れて

 偶然だけで君に出会い

 目が合って一目惚れ

 一瞬で恋に燃えて

 次の瞬間には ....
人生に必要な言葉はみんな
「カラマーゾフの兄弟」に載ってる
でもそれだけじゃ足りないんだって
村上春樹が書いてたけど

ドストエフスキーはドストエフスキーで

人生に必要な言葉はみんな
 ....
彼女と喧嘩して
いい加減にしろ
と怒鳴るつもりが

いい加減にすれ
と言ってしまった

こらえたがやっぱだめで
吹き出してしまった僕の
少し後に吹き出した君

ふたりで涙を流して ....
その女性は美しい言葉を使う女性だった

私のようにありふれたストレートな言葉ではなく
詩のようなお伽話のようなあんず色の言葉を使う女性だった

それが私の想像力を掻き立て私を苦しめる
その ....
婆さんは忙しいのである。
なにしろ忙しいのである。
化粧するヒマはない。
みなりととのえるヒマもない。

そんなわけで
髪はおどろに振り乱し
服はボロボロ顔は血みどろ。
時には走る車の ....
青きを踏んで
真っ直ぐなひこうき雲

簡単なようでいてなかなか難しい
言葉の王国には
言葉の王様が住んでいて
ある時は
言葉の災いや悲しみに弄ばれ
時には言葉の民や王妃が
言葉の命を落とし
またある時は
言葉の試練が押しよせ
みんなで言葉の手を取りあ ....
また夜が来た。

僕はこの時間が一番嫌いだ。

隣に女が横たわって、

毎晩「痛い、痛い。」と訴えるからだ。

それでも最初のうちは、

心配になって身体を摩ってやったりもした。
 ....
妻と相談して
家にエレベーターを取りつけることにした
けれど、取りつけた後で
この家には二階も地下室も無いことに気が付いた

ボタンを押すと
チーン
と音がして扉が開く
上にまいりませ ....
ポストに封筒を投函して
コンビニエンス・ストアに入る
雑誌とペットボトルの前を素通りして
カゴの中へ缶ビール
それからカフェオレ
あと何か
プリンがいい
2つ手にとる

口に入れるだ ....
よだかいちぞうさんの自由詩おすすめリスト(102)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ブラジルサントスの珈琲は- 佐々宝砂自由詩404-9-30
死にも詩にもならなかった断片二つ- 佐々宝砂自由詩304-9-30
ハンバーグをめぐる冒険- 山田せば ...自由詩1204-9-3
奥主榮氏への個人的恨み言- 白糸雅樹自由詩7+*04-8-26
ヒトリガ(百蟲譜45)- 佐々宝砂自由詩6*04-8-10
ブドウムシ(百蟲譜44)- 佐々宝砂自由詩6*04-8-10
タガメ_(百蟲譜42)- 佐々宝砂自由詩4*04-8-8
イトトンボ(百蟲譜41)- 佐々宝砂自由詩6*04-8-8
夢の番人- 白糸雅樹自由詩104-7-21
再会〜二人の思いがつながるとき〜- 天使自由詩104-7-20
不思議なこと- 佐々井自由詩904-7-6
専業主婦- 木葉 揺自由詩1504-6-19
優しいキミへ- さくらい ...自由詩304-6-17
ドードーと僕たち- クリ自由詩6*04-6-7
アンドロイドの背中- 快晴自由詩10*04-6-4
きもち- アンテ自由詩1104-6-4
カスタードムーン- マッドビ ...自由詩804-6-3
時間金魚- さくらい ...自由詩404-5-26
うらやましくて- rue自由詩10*04-5-19
人類解放- 佐々宝砂自由詩3*04-5-19
いーじーらいふ- マッドビ ...自由詩504-5-18
人生に必要な言葉はみんな- 佐々宝砂自由詩204-5-18
すれ- ミサイル ...自由詩61+04-5-18
ごめんね。- さくらい ...自由詩404-4-22
忙しい婆さん- 佐々宝砂自由詩304-3-22
ひこうき雲- 小池房枝自由詩9*04-2-16
王国- アンテ自由詩404-1-16
痛い女- 恭二自由詩203-10-15
世界エレベーター- たもつ自由詩3903-10-14
寄り道- 林帯刀自由詩203-10-12

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