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水たまりから削り出した初春に
溺れることなく
干からびることなく
倦怠感の体育座り
水底に届かない手
澱にすべる指
雨だれのみそぎ
わだちを掬おうとする手は
道を温めは ....
月の裏側が見たいと
弟が呟いた
瞳はもう
赤方偏移を繰っているように
白兎を歌って
憧れと諦めをわたしに託して
弟はもう
腐りかけた足で
旅に出ていた
痛々しいほどに頑張りす ....
いすずさんの悠詩さんおすすめリスト
(2)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
即興——水たまりの春
-
悠詩
自由詩
3*
08-1-2
月の裏側
-
悠詩
自由詩
18*
07-7-7
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