{引用=

目にするものは、すべて
縮小された世界 ほそい指先に
絡まる色糸の道と煩雑なブロック
意識ばかりが拡散して、
すぐに ほんとうの姿が分からなくなってしまう
この街をあんなにも ....
疲れてきたのかな?

女子マラソン観てたあの人がつぶやいた

どれどれとテレビの画面を見やれば
折り返しまで先頭グループにいた選手が何度も後ろを振り返った

背後に見えるのは何なんだろう ....
あなたとふたたび会えてうれしい

鼻先をあなたのももにうずめると
しあわせのゆりの匂いがして
こころがころころと弾むんだよ



あなたとふたたび会えてうれしい

アメージング グレイス
改心は ....
{引用=

大さわぎでなく
ゆっくりと歩む
足の裏に感じる砂の感触を確かめ
けして温かくないけれども
柔らかく反発してくるようなそれを
一足一足 注意深く進まなければ、
見逃してしまう ....
あたらしい
灰色海の貝をさがしてたら
天使をみたよ 濡れた砂の手で
子どもの頃にだって、
こんなことはあったのかもしれない
忘れてしまっても
白い貝殻だけが残されたり

アザラシの ....
僕は星が好きなんだ。とくに月が好き。
 地球や太陽や月も星なんだよ。ときどき忘れちゃうこともあるけどね。
 
 月。
 満ちたり欠けたり。
 細くなったり太ったり。
 丸くなっ ....
眠たさを誘う 五月の街
Market Street 1200
サンザシの木がほこらしげに 赤い花を咲かせていました
通りを染めるほど 目に映えるほどに
歩きながら目にできる家々の
フラワー・ ....
やわらか
マシュマロ
冬の庭に 小さな実をさらけだし
小人の作る あわい白玉が
あちこちに 雪をふらせて、
 
寒いね、
ここでは、そんな優しさは許されないのです
ここでは、強 ....
白い時間のうつわ
網膜のひだまり
ベンチでうつらうつらしている間に
思い出が回遊してくる

おはよう
さよなら

おはよう
さよなら

巻き戻される行き先  ....
さよならの内側を
ぼくらは歩き続けて
いつか
ため息が色を失う頃
ぼくらは手を振るのだろう


ねえ
そんな遠くを見ないでよ
空、見上げてごらんよ
今日も群青だ


 ....
ライオン ライオン
たてがみなびかせて
背筋を伸ばして街を歩く
右も左もわからない街で
値札のついた肉に手を伸ばす

檻から出て初めて見たものは
凍える冬枯れの街の景色
霜の降るたてが ....
ありのまま、
あるがままの姿であれと
ひとは口々にいうけれど


 途方もない約束を
 捨てたくなくて
 潰れてみたり

 飾りのつもりが
 汚れてみたり

 だれかが ....
「リトマス紙がなにでどうなるか」のように忘れてしまいたい夏がある


まだ明日を信じていたからサヨナラを 告げた渚にゆらぐ太陽


ケンケンで駆けた砂浜しゃらと鳴る 乾いた粒子、ただ熱 ....
やみ夜を照らす
ランプの灯が
消えていっても
地球で最も
はかなくて孤独な色は
黒く静かな夜空の色なのだから
太陽が沈む
もう何も見えない
漆黒の夜にも
恋する人と
ふれあえるぬく ....
さっき そこの角で 天使の羽根を拾ったんだ
君が落としたんじゃない?

嗚呼 なんて神々しいんだ
人間だとは思えないよ
ねぇ どこに翼隠してるの?
僕を置いて天国に帰らないでね マイ スイ ....
今夜もあと少し、夜が明けるよ
こうして座って、また話せるといいな

いつもこうやって
もっと近くで、もっと遠い会話をしてたのに
可笑しいね。
悔しさも、悲しさも、恥ずかしさも今じゃ全部溶け ....
わたしのいつも見ている景色です
ありきたりです
でも、たまに
はっとして
おもわずカメラで収めたくなります
記憶に留めるだけの時もありますが
後に悔いてしまいます
焦ってカメラを構えても ....
悲しみを表す言葉を並べて

悲しみの詩が出来たら

その悲しみは意思をもって

そっと旅立っていく

そんな気がして

僕は少し嬉しくなる



喜びを表す言葉を並べて
 ....
揺り篭に揺られ、赤ん坊は泣いていた。
無意識に一生の悲しみを涙に溶かしていた。

いつの間にか忘れてた。
「違う」ことを拒まれていたのか。

いつからだろうか、幸せを掴めると勘違いしたのは ....
少女のユメは、こんな天気の良い日にピクニックに行くこと。

前の日の夜に仕込んだライ麦入りの食パンで作ったサンドイッチと。

朝に入れたミルクたっぷりのエスプレッソを持って。



 ....
静かなサーカスから 流星を追い越して
痛みの隙間を 夜明けが埋める

眠れぬワインで嘴濡らす
ジェラシーに踊る海燕

群青の恋を抜け
空の終わりへ 羽ばたく
傷だらけの翼をいたわりなが ....
見えないように 幾つも隠していった
触れないように 何度も遠ざけていた
光よりも 陰よりも 離れた場所に

君にだけ 教えてあげる

ふたつにひとつ 秘密をひとつ
守らないで 背負わない ....
「ここになにかがありまする」
そう言って彼女は化石発掘用のトンカチで
私の胸をとんとんと叩く
いつもの陽だまりの午後
「なにもありませぬ」
「いやいや、なにかあるであろう」


 ....
生まれた意味 探したけど
見つからない 君の負担
増やすだけなら なんて悲しい

その笑顔は 本心を悟られたくないから
体朽ち果てるまで 全て消え果てるまで
苦しみ続けるしかないみたい
 ....
小さな公園に降り積もる
いつか、という遠い未来
約束しないジャングルジム
電線のように
ふるえている

なによりも本当を隠す
誰からも遠くに隠す
それが凍える雪
冷たさに救われる時
 ....
息子を公園に連れていって
一緒に滑り台で遊びながら
あんな時もあったな
なんて思う日がくるんだと思う

仕事が忙しくて
一緒に遊んであげられなくて
お父さんきらい、なんて
言われた時も ....
あなたの涙を追いかけたら
不快な色を見つけたの
触ろうとしたら それは震えて
ふるふると剥がれて溶けた
いつまでも怠惰に
うたた寝をしていたらしい
わたしの深層心理
片目で様子を窺えば
あなたが
優しい眼差しで見ている
くりかえして聞いていたのに
わかることのできなかった、  ....
星はでていますか
月はみえますか
それとも
相変わらず雪が寄り添ってきますか
わたしみたいに

いつか あなたと
空を見あげて眠るんだ
寄り添って 
手と頭を抱いて

雪みた ....
あなたが疲れていたら 私も疲れているでしょう

あなたが楽しい時 私も楽しい気持ちでしょう

あなたが会いたいと思う時 私も会いたい

あなたのありがとうは 私のありがとうで

愛して ....
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