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無音なんて瞬間はない
なんていったのは4分33秒のジョン・ケージか
見上げる路線図に刻まれた黄の疵は
痺れ絶えた僕の海馬を流す距離の苦厄紋様だ
ほら
見てみろよ
さ ....
銀の鱗たちの抱擁に
十重二十重に被覆されたまま
世界の深奥に 沈むもの
嵐 過ぎて後
マンホールの隙間より聞こえる
ゆるやかに 鼓動するもの
いつか伊太利亜 ....
日常の破片が 通り過ぎる車を眺めている
日常の破片が 四角い空を見上げている
日常の破片が アスファルトの憂鬱を凝視している
日常の破片が 街路樹の根元で焦点を見失っている
....
君の言葉はまちがいなく真実なんだけれど
僕が目にした現実が全てを否定する
確実にこの想いは存在しているはずなのに
否めないありのままの宇宙の真理は
梅雨空に本来の姿を映し ....
すり減るばかりのラバーソウル
「もういいかい」
「もういいよ」
と言えず咬みつく爪は
ずらるらり ずらるりら