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そうかこれからはもう
小さな公園で手をつなぐこともなく
いつまでも手を振って明日また会うことを
誓わなくなるんだ

僕らの道は花
風にゆれておぼつかない
緑に光る茎や葉っぱ
時々は誰か ....
一里のヒンバがめおととなって
丘を下り始めたとき
二里三里ともおそらく
自らの距離をもう距離とは言えず
巨とか凶ばかりがやたらに目に大きく写り
逃げ出したいのをぐっとこらえるがもう
一里の ....
空の背中に
茜色の翼が生えて
夜が終わる
オーケストラの余韻のように
薄れゆく星たち

ああおはよう
今朝のミルクはいつもより冷えて
そんなことが
秋へと読み進むセンテンス

明 ....
 むかしむかしと言っても、きのうのきのうくらいカマキリ一家が仲よく草むらの中でくらしていました。今日も父さんカマキリがかりにでかけていきます。「いってらっしゃい。」と母さんカマキリ「いってらっちゃーい .... さざんかの咲いている道を下っていました
私は光るペーパーナイフをたずさえて
ナイフはとてもよく切れるのです
手紙の封
白い手紙の封をサクリと

その手紙には何が書いてあったのか
今忘れる ....
花束をもらったのは
もう随分前のことだ
大きくて赤い
松明のような花そのあかりが
次第に痩せて暗くなっていくのが
寂しかった

怪我をして入院中
病室まで訪ねて
炎のような花束をくれ ....
道路わきに
手足の長い虫
細い翅を斜め上にひらき
まさに離陸の準備

あの流れ行く白い雲へも
あのぽわぽわした仔猫の耳の上へも
行けるんだよね
いやいや恋人と
あの素敵な青葉の陰で
 ....
マシュマロ島がくるくるまわりながら
洗濯機の中身のようにまわりながら
汚れ落ちのように
溶けてゆくのです
ココアがだんだん白くなる

さっきベランダに来てちょっと鳴いて
行ってしまった鳥 ....
例えば
すぱあっと気持ちよく切れる
流線型のペーパーナイフ

例えば
小さな蜜蜂の脚についた花粉
のこぼれる音

例えば
南の島のからりとした朝の白いテーブルクロスと
熱々のコーヒ ....
誰か私に呼びかけてください

はりぼての海から
髪ふり乱し人魚が突き破って
来るように突然

きれいなレモンが何万個も
緑の丘を転がってゆくので
丘が動いているように見える
そんなふ ....
お昼休みにメールをチェック
件名:「虹が出てるよ!」
本文は、ない

数時間前のメールだから
虹はとっくに消えている
でもね
見えた
見えた気がしたよ

夜、帰りの電車でメールをチ ....
きりあちゃんは変な子です
三年も前から夜眠れないんだそうです
ヒマなので、小説を書いているそうです
わたしならマンガ読むと思う

きりあちゃんの小説は変です
きりあちゃんが生まれてから、あ ....
ガ行をかっこよく響かせて
古い電車は止まった
あたしは
何もかも捨てる気持ちで乗り込んだ

発車のベル鳴り響き
電車はゆっくりと出発
と思うやいなや

駅や人や風景が
あたしと電車 ....
買ったばかり
ミルク色の
ぶ厚いカップをベッドにして
眠りたい
夕暮れには
もも色に染まるでしょう
鳥の羽が落ちたら
おふとんになるでしょう
静かに夜のカーテンひかれたら
星屑は
 ....
小さな巻貝の奥に
灯りがともる
小さな海の人が
書き物をしている
波から聞いた話を
青いインクでしたためる
書き終えると
小さくてごく薄い紙片を
丁寧にたたみ
小さな封筒に入れて
 ....
湖面にさざ波が立って
透明な魚がうまれた
それは夏の風
開け放した窓に
大群となって飛び込んでくる

君は薄い身体を持つ
果物をひときれ口に入れる
今朝もあまり食べないんだね
病んで ....
昔 大きな戦いがあり
そのせいで手首の骨が曲がったままついている
と祖父が言う
痛かった?
そりゃ痛いよ
(おじいちゃん人を殺したの?)
とは聞けない
昔 大きな戦いがあり
みな人を殺 ....
電車はもう乗り終えた
飴の袋もからっぽ
歩き出す
足元の道はごつごつしている
日の光は花や木にばかり当たっている
ような気がする
水が飲みたい
と思った矢先に
湧き水の立て札
山深く ....
人は一人では生きていない
細胞や細菌と共に生きている
分裂したり動いたり色んな仕事をする彼ら
ある細胞は数日でさようなら
ある細胞は場合によって外敵と差し違え
ある細胞は場合によって自爆
 ....
朝目覚めた蝶は
自分の羽根を見ない
ただ羽ばたくだけ
華麗な花々
             
つるつるした葉っぱ
きれいな雨水
存在をしたい
羽音が聞こえる

なんてきれいな蝶だろ ....
ココア姫マショマロ枕抱いてねる優しい人になれますように



サイダーの中に無数の星がある消えないうちにお願いしよう



黄金のリンゴジュースが飲みたくて急いで帰る夏から秋へ

 ....
毎日あたたかい日が続いているので
公園や神社の上には
若葉色の天井ができている

風が吹くと
こずえはぴらぴら音がする
若葉は白くもあるので
きらきらもする
春が眩しいのは気のせいじゃ ....
夜ご飯の支度をしていると
息子が
「今日の夜ご飯なーに?」と聞きました
「コロッケだよ」「やったー」

寝そべって漫画を読んでいる息子は
11歳
伸ばした手足や
レゴをしゃがんで組み立 ....
ケヤキの細い枝が
少女の髪のよう
小さな若葉は髪飾り
ぬるんできた風で髪を洗う

ふりそそぐのは鳥の声
日差しはまだ弱く
スミレはまだつぼみ
ねえ、春だよ
君はもう起きた?

飛 ....
竹やぶ輝くきらきらん
おじいさん竹切り驚嘆
小さき姫現る忽然
大判小判もどんどん
家屋敷豪華絢爛
大事に育てる過分 

かぐや姫の美貌 皆賞賛
三人の男持ち込む縁談
姫突きつける難問 ....
桃が川をつんぶかんぶ
おばあさんこっちゃこー呼ぶ
持ってって切る一分二分
桃割れ嬰児跳ぶ
おばあさん喜ぶ
おじいさん尊ぶ

おばあさん桃太郎おんぶ
桃太郎遊ぶ
はげむ文武
鬼退治に ....
 よねたみつひろ氏は、現代詩フォーラムでは「みつべえ」というお名前で沢山の詩を発表しておられます。みつべえさんが発行なさっている「風羅坊」という個人発行の詩誌の配布を申し込みまして、そのご縁で詩集を分 .... うたいましょう
レモネードのためのレモンを切って
おおきめの翼はえて
少し痛いから

目をふさぎましょう
朝のひかりは
あんまりまぶしすぎるから
おさげに結った髪はねて

バゲット ....
物心ついてから
ひとりだという気持ちが強い

家族や友人や物や時間
のあるなしに関係なく
ただ自分の癖として
ひとりだという気持ちが強い

楽しい場所にいても
好きな人の隣にいても
 ....
なんでもないことのように日々が
過ぎる
実際はなんでもかんでもが
おこる
どうしようもなく失くしたり
左足だけ見えなくなったり
足りないながらも戻ったりするが
一切の感情は描かれず
ま ....
唐草フウさんのふるるさんおすすめリスト(259)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ワンピースがゆれる時- ふるる自由詩8*09-6-17
一里のヒンバ- ふるる自由詩4*09-6-15
耐性- ふるる自由詩8*09-6-12
(子どもが書いたお話です。題名はないそうです。)- ふるる散文(批評 ...4*09-6-12
ペーパーナイフ- ふるる自由詩2*09-6-11
赤い花束- ふるる自由詩14*09-6-11
- ふるる自由詩6*09-6-5
マシュマロ島- ふるる自由詩8*09-5-18
こんな詩が書きたい- ふるる自由詩13*09-5-14
呼びかけて- ふるる自由詩3*09-5-13
- ふるる自由詩5*09-5-12
きりあちゃん- ふるる自由詩5*09-5-11
捨てる- ふるる自由詩4+*09-5-8
ミルク色のカップ- ふるる自由詩3*09-5-6
海の人- ふるる自由詩19*09-5-5
- ふるる自由詩6*09-5-3
足は大地を踏む- ふるる自由詩6*09-5-2
- ふるる自由詩31*09-5-1
人は一人では生きていない- ふるる自由詩609-4-27
蝶は虹になれない- ふるる自由詩4*09-4-22
優しい人になれますように- ふるる短歌8*09-4-21
理由- ふるる自由詩309-4-16
コロッケ- ふるる自由詩5*09-4-13
- ふるる自由詩4*09-4-9
韻を踏むかぐや姫- ふるる自由詩4*09-4-5
韻を踏む桃太郎- ふるる自由詩2*09-4-5
よねたみつひろ氏『鬱曜日には花を刈って』によせて- ふるる散文(批評 ...8*09-4-5
生きるのです- ふるる自由詩8*09-3-31
ひとり- ふるる自由詩6*09-3-2
家となりたい- ふるる自由詩6*09-2-26

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