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瓶の壁を
静かに登る泡
幾つも
幾つも
ためらいながら
少しずつ


飲むか、
と言うと
欲しい
と答える
グラスへ注いで
渡す
ありがとうと
小さな声


あなた ....
朝 魚だったものが
夕方には生花に変わった
明朝には昭和を生き延びた築堤も
すっかり掘り崩されているだろう
燃え落ちる前々日に新線開通
潮で潤すことができなかったいきもの
忘れた積りはなか ....
廃村の外れで
垂れ下がった電線が風に吹かれている。
壁や窓を叩いている。



置き去られたカラーボックスに
アニメのシールがでたらめに貼りつけてある。
清掃車のオルゴールが近づいてく ....
墓に酒を傾ける
世間の片隅でありつづけた君に
酒で石が黒くひかる


夜明けに
しらじら壁を見上げた
死ぬとはどういうこと



墓に酒を傾ける
羽虫がいっとき酩酊している
 ....
  は
   なので
  しないでください


通りすがりの商店の
入り口の看板
赤い文字のところが脱色して
(何故たいてい赤なんだろう)
黒い文字だけが残った

「葉なので ....
君を連れていこう
この 干上げられてゆく都会の
最後の楽園へ
マンションに包囲されながら
奇跡のように生き残った
ちいさな田園のそばへ

君を連れていこう
この 干上げられてゆく都会の ....
唐草フウさんの大村 浩一さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
泡、あるいはテンペスト- 大村 浩 ...自由詩620-3-15
創書日和【塩】_黒い石- 大村 浩 ...自由詩10*09-2-28
創書日和【声】_声が聞こえる- 大村 浩 ...自由詩22*08-10-30
創書日和【酒】_墓酒- 大村 浩 ...自由詩7*07-10-31
創書日和「淡」_蒸発看板- 大村 浩 ...自由詩13*07-9-30
中野島- 大村 浩 ...自由詩24*07-7-24

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