その夜の月は
暗闇の中にぽっかりと開いた
白い穴のように
輝いておりました
私は
目を背けることができず
ただただ
見つめておりました
月は
ほんとうにまん丸で
とっかかりがありま ....
見上げないで
喫茶店のある角の信号機
立ちすくんでいる人

広大な浅葱で包んであげましょう
どれほど運のいい事か

まるでイチゴ畑で財宝を見つけるぐらい

ほらほら広がるでしょう?
 ....
流行のウイルスは たちが悪いみたい
君のことだから 不用心なんだろう

満月だからといって 明るいからといって
女がひとり夜道を 歩いちゃ行けないよ

 ....
噴水の仕組みがわからないから
それはもうじっと見ているしかできなかった
一定の水が噴水の中にはあって
それがどこかで汲み上げられて
吹き上げられている
そして落ちて回る
それくらいはわかる ....
空わたり沈むまなざしみずたまり



二季またぎそよぐ野の墓みずたまり



何も得ず何も見ず居るみずたまり



輪を{ルビ描=か}かずめぐる生の輪みずたまり
 ....
{引用=長いのでお暇なときに読んで頂ければうれしいです}



 reonさんの散文『フォーラムのポイント付与あるいは詩と批評についての考察』を読んで、「詩を描かない批評家がいない」ってのは、 ....
ポイントなんていらない。
ポイントなんて、いらねぇよ、初夏。
ポイントなんて どうでもよくない? よくなくなくなくなくセイ イェーッ!

、、、嘘です!
ポイント欲しいです!
ポイント入れ ....
だいたいポイントもらうために詩を投稿するってのがまず本末転倒だし、
ましてやポイントのために詩を書くなんて言ったら
それこそ何考えてるのか全然わからん。

つかさぁ、こんな小さな限定された場所 ....
日ごろ 砂丘の獄舎では うっとりと
留まりかけた 朴訥な優しさも
指先の 堪えない神経が どうして
絶え間なく 頭を下げさせる
君の おじぎ草 のように
夜 ティンパニー 膠着した過去は
 ....
お母さん、
僕を"赤ちゃんポスト"に連れて行くのはやめてください。

もう僕、28歳ですよ。

赤ちゃんポストに投げ入れたい気持ちも分かりますけど…


いや、 ....
一年に一度だけ、たった数時間、花は花開く。
その円錐形の奥のおくは
どこへと繋がり、連なりているのか

※どうして例え国家予算をつぎ込み、永劫に形を留める、この花にみまごうばかりの造花を造りて ....
あれは何年前だっただろうか?
思いがけないケータイ購入から
アナタも私の領域に参入することになった
すでにモバイルにはとっくに慣れてる私には
別に 何のこともないのだけれど

《メールうつ ....
さわやかな
公園に差す
五月晴れ
赤い稚児と
緑の群舞
胸の中の灰色の重たるい空に
気怠く浮かぶとりどりの飴玉のような
飛行船の数を数える
数えたそばから何度でも忘れるために
幸福な女優は、金持ちの男を好んだ。
或る日のことである。
彼女は都内の高級ホテルで、大富豪のF氏と寝ようと試みた。
F氏は、83才。無論、機能しなかった。
―夜が明けた。

それ以降、彼女 ....
ガードマンはハンコを押す
祝日だから
ビジネス街はひっそりとしている
八十八階の窓から山が見える
あの向こうで母は
病室の四角い空を見てるのだろう
雲という名前を失った雲は
やはり雲 ....
蟻群れてダリの世界を解体す

キリコの街に少女失踪月見草

マグリットの青空の下に暗き闇
先に亡くなった文筆家の池田晶子はおおむね次のようなことを書いていた。


※例えばカルト宗教に入る人たち。たぶん、たんに彼らの何かが「弱い」ということではなく、やはり「理性の働きが弱い」というほ ....
山鳥は、
 語りえない

ゴム、しゃぼん
 せかいは いとも
  かんたんに

 喧嘩する
  きみを ぼくは零す
しゃぼんのせかい しゃ
 ぼんの せかいは 簡単に
 ....
真ん中に
するり、と
 
入り込んで
溶けきった後
 
成長を、開始する
 
 
君のその
心に根付いて
 
愛という
餌を貰って
 
大きく、なっていく
 
 
 ....
振り回される老人

死の角度

思想の発射速度

穿たれたもののきらめきはどこへ行った

世界中のタバコはいっせいに情欲の疲れ

ボクサーがみる千分の一秒にニクイアンチクショウ
 ....
「気球」




気球に乗って
ぼくは旅に出る
今 ふくらましてるとこ
きみは
地上に立って
それを見てる


ぼくはたぶん
他の人らとそりが合わなくて
もうずいぶんつか ....
春障子わたしをごっそり抜け落ちて 空の青にぽとり
鮮血でした
ゆっくりと赤だけの虹をわたって
足の指の少しのつめたさで
春は訪れ
きみとの
どうしようもない部分をぽくぽくと
桜を食べて埋めた

おなかからの魔法、 ....
行き着く先は
標本学
無言の月ごと
ホルマリン漬け

かじかむ事すら
忘れた手
恋の形見よ
貴方をかざる
引汐を 追って沖まで 春の海

{ルビ石鹸=しゃぼん}玉 私の知らない 窓のそと
沖からの風は
ずっと前に止んで
マリンブルーのジュースの
べたつきだけ残った

たった一口
飲ませて貰った
激烈な甘さも

くちびるに染みいる
かすかなぬるさも
飲み込んでし ....
銀色の背を
ひるがえし

切り身の魚は
空を飛ぶ

お鍋は底抜け
わたしの手

あなたの海には
なれません

赤い中身を
ちりぢりに

切り身の魚は
空を飛ぶ


 ....
夜の傾斜をくだってゆく
くだるたびに傾きがちがうような
いつもおなじような気がする

夜だから傾斜は暗い
ところどころに湿った火がともっている
そのそばにその火を嘗める獣が
いたり
い ....
もし世界が 黙るのならば
わたしは うたおうとおもう
そのくらいしなければ わたしは
この世界では 生きていけない

もし目を瞑っているのに 気づいたならば
できるなら 目を開けたほうがい ....
ICEさんのおすすめリスト(65)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月は渡る- 麻生ゆり自由詩7*07-5-22
空生地サンドイッチ- 酸素の枷自由詩2*07-5-22
蒼月- 北大路京 ...自由詩13*07-5-22
噴水の仕組みがわからないから- 水町綜助自由詩17*07-5-21
みずたまり- 木立 悟俳句1107-5-20
松井浄蓮の垢を煎じて呑むべき人々へ- はらだま ...散文(批評 ...25+*07-5-20
ポイントください- 北大路京 ...未詩・独白39+*07-5-17
ポイントポイントうっせぇなぁ。- いとう散文(批評 ...20+*07-5-17
おじぎ草- hon自由詩207-5-16
赤ちゃんポスト- 北大路京 ...未詩・独白14*07-5-15
花ははなひらく- カスラ携帯写真+ ...207-5-15
メール初心者症候群- 渡 ひろ ...自由詩7*07-5-15
さわやかな- 殿様が得 ...短歌407-5-14
春の消閑- 塔野夏子自由詩17*07-5-13
幸福な女優- 蔦谷たつ ...自由詩10*07-5-13
ガードマン- yo-yo自由詩8*07-5-11
抽象主義絵画展- 村木正成俳句307-5-10
信ずるな、考えよ!- カスラ未詩・独白5*07-5-10
ゴム- はらだま ...自由詩38*07-5-10
にわとり(返詩)- 山中 烏 ...自由詩9*07-5-10
獲れたて- THANDER BIRD自由詩1*07-5-7
「気球」- ソティロ自由詩5*07-4-26
うららかな- 曳舟俳句307-4-23
からだに絵を描く- みい自由詩1107-4-16
完全体- 曳舟短歌507-3-17
さよならの窓- 曳舟俳句507-3-2
ラムネもどきの海- 曳舟自由詩307-2-26
切り身の魚は空を飛ぶ- 曳舟自由詩407-1-22
夜の傾斜- 塔野夏子自由詩14*06-9-3
天空のドオム- 第2の地 ...未詩・独白1005-6-15

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