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十月の、
霧雨に染みて
薄紅いろの細胞膜が、
秋桜、
空に透ける

十月の、
夕暮れの風に惑って
枇杷いろの金木犀、
満ちる、そこらじゅう

それらの
秋という色や匂いに混 ....
雨音は冷やかな旋律を奏で
五線譜に無数に付いた蕾は
一瞬、水晶となり地表に還る

傘は持たないのだと
わらって言い切るきみの肩は
今頃震えていまいか
そう告げればまた
きみはわらって
 ....
美砂さんの銀猫さんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひとり- 銀猫自由詩14*07-10-3
六月の調べ- 銀猫自由詩25*07-5-30

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