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新学期一番乗りね教室は夏のにおいが残されたまま

窓際の花瓶は乾いて夢をみる須磨の浜辺のなみうちぎわの

正門にこっちを向かない君がいて転がりはじめるびぃだまのうた
扁桃腺腫らして臥せる吾が側に
苺食みつつ子等は饒舌

もの煮ゆる音も親しき独り居の
夜は気ままに猫の相手す

鄙びたる里を吹く風 豌豆の
からめる蔓をゆさぶりて過ぐ

くせのある ....
  宇治橋

夕霧にかすみつ渡る面影に
露けき花の色が重なる―――

  観月橋

しめやかに
欠け満たされぬ夕月の
心を以ってなぞる君の名

   ....
夏至の日に
  キャンドルナイト{ルビ流行=はやり}だし

ニヤリと笑う ロウソク屋の子
{ルビ静寂=しじま}からもの憂き雨が貫けど
  破れる夢もない熱帯夜



曼珠沙華かさなる闇に{ルビ咲乱=さくらん}す
  狂おしいまま抱く情に似て



熱き夜に悶える ....
夜の川
仄かに光り
飛び交うは
源氏と名の付く
儚き命
 
 
螢火を
頼りに歩く
夜の道
昔の空を
心に浮かべ
 
 
月は照る
遥かな空から
地の果てへ
星は ....
『おはよう』と
交わす言葉に
込み上げる
今日の愛しさ
噛み締め生きる


『また明日』
あると信じて
別れてく
沸き上がりくる
寂しさ隠し
突然の激しい雨に言葉切り
雨戸を閉めた君の白腕


さぁさぁと静寂の中に衣擦れと
息遣いのみ聞いている午後


まだ止まぬ長雨の中見送られ
しぐれ柳をくぐりて走る
 おばぁちゃん
 ただひたすらに
 愛でてくれ
 今は一人で 
 味噌汁すする
  「アリュール」

{ルビ汚=けが}れならば五月雨川に流せりと誘ふその手は{ルビ梔子=くちなし}に似て


  「ブラック」

黒髪に触れし指先奏づるは重なる肌のあつき旋律
 ....
彼の人にアスパラガスの花束を
込めた思いは宣戦布告



風露草贈りし君から翁草
勝負終われば裏切りし君



勝利した君の頭に月桂樹
手には僕からその花束を
満たされぬ言葉想いて立ちつくす
足元に身をすり寄せる猫

故里のなまりやさしく語る友
友も故里をとく出でしなり

何着ても似合はずなりし我が年を
哀れがりつつせめて紅さす

故里の老 ....
傘持ちて吾子を迎えに行くことも
久し振りなり雨もまたよし

さりげなく扇風機の風 吾が方に
向けてくれし子は漫画読み継ぐ

見知らぬ子 通りがかりの吾れに寄り
トンボが居るよと ささやき ....
【愛してる】
これ以外では表せず
君に捧げる五文字の心


友愛と恋の違いを知り得ずに
ただ愛だけが心を占めた


世界中誰に聞いてもわからない
【愛】の意味は自ら生み出す
おるふぇさんの短歌おすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
びぃだまのうた- アイバ  ...短歌308-8-28
22P_「短歌2」より- むさこ短歌16*07-6-23
京都八ツ橋- Rin K短歌35+*07-6-23
キャンドルナイト- 北大路京 ...短歌7+*07-6-20
熱帯夜- Rin K短歌24*07-6-17
- 秋桜短歌8+*07-6-14
あいさつ- 秋桜短歌7*07-6-11
しぐれた日- いまいま ...短歌7*07-6-11
味噌汁- 山崎 風 ...短歌407-6-9
パルファム- Rin K短歌32*07-6-9
花言葉2- 秋桜短歌9*07-6-7
10P_「短歌2」より- むさこ短歌13*07-6-7
8P_「短歌2」より_〜_昭和四十年- むさこ短歌10*07-6-5
あい- 秋桜短歌10*07-6-4

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