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松ぼっくりも
気づかないうちに
こんなに大きくなっていた
ほんとに秋がくるんだ
黄金色の秋が
色づく秋が
その色鮮やかな蝶は
夏日に照らされ
美しいまま
けれど
完全に死んでいた
きっと
生きている時は
甘い甘い蜜を吸い
葉影で雨をしのぎ
やわらかい草の上を自在に飛び回り
夜は木にとまって休んだのかも ....
いつか
あのひとに
花を渡そう
薔薇のように豪華ではないけど
わたしの想いのような小さな花を
きっと
ちょっと
困った顔して
でも受け止めてくれるかもしれない
あの笑顔で
窓を
開け放して
眠った朝
窓辺に
水滴が残っていた
それは
音もなく
部屋に
忍び入ったのだろう
まるで
わたしのこころの
あのひとの面影のように
夜の暗闇の中
街の灯は瞬いて
あのひとは
何をしているだろう
その疲れた身体を横たえて
それとも
誰かと笑いあって
好きです、
とも
慕っています、
とも
言えなかったひ ....
こんなに寒い夏の朝には
キミをなにかで包みたい
アイかなんかで
満月には
ほんの少し欠けてる月が出てる
あの月を
空から取り外して
粉々に砕けさせたい
その時
月はどんな音を立てるのだろう
砕け散ったかけらはどんな色に光るのだろう
砕け散ったかけらを思いき ....
テレビだって
顔だって
敷居だって
膝だって
ぼくのマクラだけど
やっぱりここが1番
・・・それにしても
クビ痛くないの?
こんな夜のなか
泣いてるひとがきっといる
わたしみたいに
毎日が
毎日が
ずっと続くなら
もう無理
でも
今日も明日には昨日になって
朝になれば明日が今日になっている
そうやって
人びとは過ごしていくのかな
毎日を
毎日を乗り越えて
誰かが落とした
小さな幸せを
少しずつより集めたら
こんな花になるのかな
薄桃色
紅色
そして白
グラデーションになって
小さなまんまるが
肩を寄せあう
そして
柔らかくふっくらとふくらんで
そ ....