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きみの祈りは
僕からふとでた願いでした
きみの祈りに
いまじゃあ殉じる僕でした
緑の木陰にふとい風
きみと僕の
横っ面さらってゆく
きみの祈りは
....
音が
匂いが
熱や温度が
あらゆる化学反応
あらゆる物理現象
それらは皆さん
デジタルなものでありました
悲しみだけが
哀しみだけが
藍い ....
どこかで出会い
あそこで別れた
舟に揺られるように
七月の夜
その大気は白に満ち
どこかで出会い
あそこで別れた
蝉が鳴けば
朝からせつない
ドキドキして
何年かまえがせつない
大人のくせして
子供だった俺たち
よく別れられたよなあ
蝉が鳴けば
朝からせつな ....
おまえがまっすぐまえをむく
なみだこらえてつよいかおをしている
わかれのくるまのなかでおまえはないた
おれもはじめて
おまえにきづかいもせずにないた
さいごのひ
さ ....
くちなし
花の粉
白の香り
さよなら
六月の太い風
さよなら
六月の深い闇
くちなし
花の粉
白の香り
掃除をするのは
汚れているのを
受け入れたから
ぼくらの場合は
そうなんだけど
海のうえには空しかないのに
それは当たり前のことなのに
掃除をするのは ....
夕まぐれ
あんがい星が
きれいだな
郊外までは
いかない空に
青がすこし
濡れています
いのち以外のものなんて
ほんとこの世にあるんかな
....
さよなら
引っかきキズ
小焼け夕焼け
ちっさな破裂
さよなら
くもり空まい散る
悲しみの水
黒い鳥まい過ぎる
さよなら
引っかきキズ
....
ぬるい風にたなびいた
四月の濃淡とくもり空
街にはみどりの幽霊が
夏への影を蓄えている
坂道を駅へと下る
君は春に近い夏に通う
バスに追い抜かれ
身を小さ ....
日曜みたいな平日の
ガラスの香りと板の間の
みずいろ影絵の涼しさが
熱でふさがる耳元に
石鹸ぐらいの体臭を
聞こえるぐらいに残します
さみしさという執着駅
....
アイスクリーム工場の
製造ラインのコンベアが
スピードを二段階ひき上げた
そんな三月の陽気
異常気象、というよりも
太陽が近くなっているだけなんです
空の端にね
ぼくらが住むね
アイ ....
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