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(題を決めるのはあなた自身)
空に舞う幾千の星
掬った雨蛙は星を見ている
まるでそこに行きたがっているような、
つぶらな眼をして
でも蛙たちは気がついていない
蛙こそが星な ....
森の中で熊に出会った
花も咲かないような森の奥
手には一本の縄
少女が熊に語りかける
「わたし、このままだとしんでしまうわ」
熊は頷いた
「あなたがしなないほうほうをおしえてあげましょ ....
右向き首の骨を外した
既に瞼は下がりつつ私は土になり、水の底に沈んだ
ひび割れた鏡には今はもう何も映らなかった
「あの日灯した火はもう消えてしまったの」
闇に聞いても誰も答えてはくれな ....