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扉から 漏れる 白熱電灯
白檀の香 しめやかに 香り
私は この仏間に
この世のありとあらゆる
悲惨を出現させる
戦争 飢餓 病気
怒り 憎しみ 嫉妬
唱題しながら
どす ....
浸りゆく
この黄昏に
街は慈愛の潮 満ちて
海から遠く 離れて
唸る 街に
古代の虫 発光し
アスファルトのタールは
原油のにかわ 舗装する
道をまっすぐに!
密 ....
それは 一つの信仰
アルカイックの微笑み
明るい部屋で 本は読まれ
神々の祝福と 共生が
静かな 泉から湧き上がる
一人の人間の為した事
偉業は やがて
万人の日常となる
....
その 光
透明な 陽光を 受け止める
光 在る者に
悪心の傷を
痕跡もなく 浄化しなくては
いつも 手をかざし
光を受け止めている
額が熱い情熱で溶ける
陽光は 憧れ ....
深みの 夜がふけてゆく
人々の気配が静まる 時
ベランダから闇を撃つ
視線は この地球を光速で 巡るよ
遠い彼方に
視線で 呼びかける 彼方 彼方と
蛍光灯が照らす 小さな部屋 ....
朧月
空想の羽ばたき
漆黒に眠りつきそうな 月
静かな 夜を巡る
思いは宇宙に溶ける
平和に 一日を過ごした
感謝の思いを御本尊に報告しつつ
午後十時の唱題は声を細めた
....
この太陽は 若く
光が とっても 透明で
退廃や 停滞を 知らない
月と太陽が 見かけ上
同じ大きさに 見える
神秘を 理解して
たおやかな 青空を 仰ぎ見る
光を 両の ....