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日日に緑深まる狭庭辺に今朝は蛙の鳴き声がする

さきほども小雨降りいた表通り人の声して雀飛び交う

グリーグのペール・ギュントを聴きつつも紫陽花の絵をじっと見るとき

また鳩が一声 ....
彼の人にアスパラガスの花束を
込めた思いは宣戦布告



風露草贈りし君から翁草
勝負終われば裏切りし君



勝利した君の頭に月桂樹
手には僕からその花束を
満たされぬ言葉想いて立ちつくす
足元に身をすり寄せる猫

故里のなまりやさしく語る友
友も故里をとく出でしなり

何着ても似合はずなりし我が年を
哀れがりつつせめて紅さす

故里の老 ....
家も無く
吾を知る者も
今は莫し
根無し草とぞ
人は言ふらむ


風荒ぶ
夜の旅路に
光差す
命の灯火
いざ、行きめやも


黎明に
はためく翼は
輝きて
火の粉振り ....
緑色いっそう深まり空曇りスズメさえずる朝の机に

わずかなる胸の痛みと音楽の耳にいりくる今朝の心に

マンネリか歌に心はずまずに昔作りし懐かしき歌

陽は上り妻の植えにしかわゆ ....
カラヤンのレコード買いきて おもむろに
娘灯を消して聞くがよしと言う

萬緑を濡らして夕立過ぎゆくに
近江の里の深き静もり

緑濃き萩の道もいく曲りか
蓮の花咲く池に出にけり
     ....
  
   「いつか奇跡」

霧雨の向こうに遠い日の日記 差し出した手が迷い濡れてく

影送り透けて遠のく僕たちの眩ばゆいほどにピュアな夏の日

吹くはずのない甘い ....
朝露に光る姿は艶やかに彩り添える紫陽花の花


清流に若鮎跳ねる今もまだ大志をせなに雄飛を胸に


揺れ動く穂波は仰ぐ空の青田には命の輝き満ちて


雨続く窓の際には子どもらが作りし ....
 心より一切の欲消え去りて青き紅葉の葉は揺れており

 水無月に外郎を求め与えてし母の眼鏡の顔浮かびくる

 さえずりの混じりて聞こゆ玄関の机に田山花袋を読む
教室に忘れたものをとりに行く黄ばんだカーテン揺らす微風


曇り空の中を飛んでく飛行機の風を切る音つばさの光


港にて海からびゅんびゅん吹いてくる潮風あびて髪の毛ギシギシ


扇風 ....
一面に広がる三つ葉のその中に
必ずあるさ君の幸せ


白摘の花編み飾る冠に
想いを隠し頭に載せる


幸せを探したあの日
夕暮れの色に染まらぬ僕らの心


四つの葉見つけた時の ....
降り注ぐ雨音強く打ちつけて
声をかき消し絶えず涙す

濡れねずみ涙の跡もかき消して
変わらず空はただむせび泣く


誰がために声あげ泣かむこの空は
絶えぬ想いを涙に変えて

 ....
「反対の階段下で待っています」
あなたの胸に蝶々が降りる



右耳に雫が一つ落ちるから、ワインのコルクは赤く染まる


幸せを謳う詩ならどこまでも響くものだと信じてたけど


 ....
濡れそぼり張り付く髪もそのままに睫毛重ねて雨を忘れた 光なく音もたてずにうねりゆく野火の描く蛇さまよういのち



はねのける受け入れるだけが生でなく争うことは戦いでなく



足跡も足音も絶え他を焼かず自らを焼く火を歩みゆく ....
春夏の夢にかけたる浮橋の
  途絶えに月をながめくらさる

五月雨にみかさ増したる川の瀬に
  月は流れでみづ音ぞ澄む

ひさかたの光をかへすはちす葉の
  浮けるみなもに波たつる風
 ....
一回転してしまえない飛び出せないからぶらんこの鎖がたわむ

靴だけを先に逃がしてぶらんこに繋がれたまま残ったわたし

順番を待ってから乗るぶらんこはつまらないからぎりぎりねじる

ぶらんこ ....
古家の壁かすかなためいき風と化しこの手触りに思い伝えし たたいても尽きぬ埃で日常にわが身を埋める「砂の女」

めくる字より脳を痺れさせたのは本が吸ったタバコの煙



 ※「砂の女」安部公房
朝焼けに 彩り添える 歌でさえ 笑顔の先に 思い出せると


翳した手 傷は癒えぬと 繰り返し 欠乏の果て 声は枯れゆく


さざ波の 白々しくも 酸い音を 瀬に背に受けて 空 ....
うららかに風のかすめる真昼間を透きとほる茎ゆらゆら歩む

いつぱいにひろげし指にうららなる光を溜めてさよなら少年

仰向けの蛹にうららなる日射し二度の誕生ゆるされてをり

うららかな日の暮 ....
虹掛かる
光る運河の
風車小屋
アムステルダムの
風が吹きにけり
春の陽はひとりの心を置きざりに
    雲の流れのさみしい空に


たわいないふとした言葉にはしゃぎ合う
    風を摘む指花を折るゆび


春の日は濃いめのお茶にまっさらな
    ....
村木正成さんの短歌おすすめリスト(23)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ペール・ギュントの朝- 生田 稔短歌8*07-6-9
花言葉2- 秋桜短歌9*07-6-7
10P_「短歌2」より- むさこ短歌13*07-6-7
旅人- 秋桜短歌10*07-6-5
二人できよく- 生田 稔短歌8*07-6-5
7P_「短歌2」より_〜_昭和四十年頃- むさこ短歌13*07-6-4
■共同作品■_カゲロウと花- Rin K短歌26*07-6-3
水無月- 秋桜短歌11*07-6-2
水無月の朝- 生田 稔短歌9*07-6-1
「風、と共に去りぬ」- ソティロ短歌8*07-6-1
clover- 秋桜短歌8*07-5-31
涙のように- 秋桜短歌3*07-5-30
あさきゆめみし、知らない街で- 士狼(銀)短歌8*07-5-30
逢雨- いまいま ...短歌8*07-5-28
火と歩み- 木立 悟短歌1107-5-11
さつき待つ___________■古語の宴参加作品■- Rin K短歌20*07-5-2
ぶらんこ- 渦巻二三 ...短歌11*07-5-2
- 小川 葉短歌3*07-5-2
読書- ポッケ短歌4*07-4-30
あいうえお短歌- 山中 烏 ...短歌9*07-4-29
麗らかなきのふ- 渦巻二三 ...短歌207-4-27
短歌_虹掛かる- 殿様が得 ...短歌207-4-23
三月うさぎ- 石瀬琳々短歌17*07-3-16

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