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「《本当》は
秘めてこその本当だ」と
言わんばかりの
嘘つきあなた
聴と視を捧げた浮世の全ての事象
泣いて叫んで今日も終わる
右からか
左からかも解らない
踏み出す足の頼り無さ
愛すか殺すか二つにひとつ
人並みの希望と虚無を抱えたら ....
すぐにでも
手を離せるのにベランダの
手摺に祈るは
「わたしに意味を」
空を見て
目を閉じたあと見えたのは
月明りに透けた血潮
展示した
硝子細工じゃあるまいし
愛づよりむしろ
破戒されたし
お座なりの
日和見言葉はもう飽きた
そろそろ本気で
噛付いといでな
挑発に乗らぬ男はつまらない
....