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  朝だ
  カーテンをときはなつ
  緑がしみる
  町でいちばんの家
  旭があたる
  きょうはキリンにあいにゆこうか
  燃えるキリン
  サルバルート・ダリ
 ....
墓地へ駆けてゆく
姉を二階の窓から見た
学校の制服を隠したのを
姉の埃臭い制服
血の付いた便器にしゃがんだ
汗のにじむ掌で鈍く赤い
姉の隠し持つ勾玉
汗のにじむ掌で鈍く赤い
血の付いた ....
兄は無口になる
暗さが増してくるこの頃
筋肉を持て余し
内部の膨張を持て余し
彼岸花の咲く川縁は
自転車を押して入る
鷺が落ちるように飛ぶ濡れた地帯
自転車を押して入る
彼岸花の咲く川 ....
?.

逃げる父
母は捨てた
兄は堕ちた
姉は隠した
子どもは愛されている?

?.

高い水草の生える湿地帯で生まれた男や女は
高い水草の生える湿地帯で外を向いて車座になった
 ....
私の前に渇いた冬が横たわり
私は枯れた花に叱られていた
道には鳥が落とした羽根があり
私はそれを拾って空へ投げる


冬空は何か物悲しいと言い
私は何が物悲しいかと訊く
ただ確信をもっ ....
窓枠の向こう側に海溝が寝転がっている
紺碧が逆立ちした午後
ぼくは物語と煙草を携えて
ゆらり生える象鼻の先に
時をぶらさげた





路地裏の化石にチャイを注ぎ
 ....
もりおかだいちさんの自由詩おすすめリスト(96)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
燃えるキリン- 天野茂典自由詩2*04-10-1
書かれた−姉- 音阿弥花 ...自由詩404-2-20
書かれた-兄- 音阿弥花 ...自由詩504-2-20
家族譜- 音阿弥花 ...自由詩7*04-2-19
冬空と羽根- 和泉 輪自由詩804-1-20
バラナシ- ワタナb ...自由詩804-1-9

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