すべてのおすすめ
困っている人がいれば
それがその人にとって必要ならば
助けてあげよう
哀しんでいる人がいれば
それが反省しているならば
慰めてあげよう
寂しがっている人がいれば
....
ちりばめられた星
かみさまの忘れ物
引き裂かれた恋は
運命という紛い物
きらきらひかる
宝石みたいな
星
きらきらひかる
思い出になった
恋
さようなら
あいしてる
同 ....
どうしてぼくを叱らないのと
大人の人に聞いてみたら
君はとてもいい子だから
叱ることなんかないさと
誰もが言っていた
ぼくは知っている
本当は叱らないんじゃなくて
叱れないことを
....
寂しくなると、頭に浮かぶのはいつも君の顔。
逢いたくて、逢いたくて、逢いたくて。
そんなに君が優しくするから、どんどん弱い女の子になっちゃうよ・・・。
大好きだから、逢えないだけ ....
夜が空を包み
七色に光る
願いの帯たちが
星の間を縫って
空へと羽ばたいていく頃
遥か空の上では
一年分の時を越えて
会瀬を交わす者たちが
確かめ合うかのように
抱き合っている ....
さようなら
つぶやく刹那に涙あふれ
ごめんなさい
嗚咽と涙に息つまり
沈黙の先
届かぬ懺悔にまた夜がふける
ありがとう
・・・やはり届かぬ独り言
私が嵐 ....
夏の氷は透き通っていた
四角いその宝石を
水の中へと入れると
しゅわぁという音が聞こえた
それをじっと見つめる
自分の中に固まっていた何かと
同じようだった
さようなら
この氷の最 ....
その花には名前はなく
道の隅に ひっそりと咲いていた
それをみつけた きみは
その花に名前をつけた
その花は、あたらしい「いのち」を与え ....
層になった雲が
ゆっくりと、重さを増して
僅かに酸を帯びた
涙を流す頃
私は
地に足をつけながら
それを、一粒ずつ
掬いとっている
指で跳ねる雫に
唇を寄り添わせる ....
あなたが灯台になった
と
囁く波の声が聞えた
から
私は書きかけの手紙を放り出して
服のまま海へ飛び込んだ。
きっと
あの人工岩を越えればあなたに会え ....
俺は人生の荒浪にさらわれし旅人
地獄もみたし、天国もみた
まだまだ、旅は続くけれど
一休みしている
夏の灼熱の太陽を浴びて
軒下でちょっと佇んだ
必死で ....
埃をかぶった辞典を開いて
君に伝えたい言葉を探してみる
学のない頭から出てくる言葉は
ありふれた簡単な単語ばかり
君を勇気づける言葉を知らなくて
根拠も言えず「大丈夫」を繰り返す ....
こんなときだから
あなたのこと
思い出してみる
洗いざらしのティーシャツ
良く似合ってた
防波堤にふたり
たたずみ
いつまでも夕陽を眺めてた
はにかみ屋さんで
口下手で
....
埒もない想いに身を委ねてしまうのは
この季節特有の気紛れと
触れて欲しい
昨日までのわたしを脱ぎ捨てた
わたしのこころに
この瞬間に生まれ変わった
わたしの素肌に
季節は夏
....
北側のカーテン押しのけて
今年も寒い夜が来た
君の吐き出すコトバが
曇って見えるようになった
誰かの背中にしがみついた
君の心は いったい…
僕のスベテを君にあげる ....
その昔
字を読んだり書いたりすることは
誰もができたわけではなく
むしろ限られた人だけだったのかも
しれない
今では
字は誰もが読めて書けるようになり
文盲という言葉すら
知る人が ....
空気で身体を洗って
空を仰いで
膨大な宇宙に
飛んでいく
あのころの
空は
青く澄んでいて
忘れられない横顔
長い睫毛が
煌めいていた
そのすべてが愛しくて ....
天盤はなだれ
黒雲はしける
なみなす水兵の錯乱
吹き揚がる蔵物と
ペットボトルの散乱
赤錆びた船の重低音
通り過ぎるたび軋む
わたしの
コールタールの夕暮れ
水際で黙 ....
雨音は冷やかな旋律を奏で
五線譜に無数に付いた蕾は
一瞬、水晶となり地表に還る
傘は持たないのだと
わらって言い切るきみの肩は
今頃震えていまいか
そう告げればまた
きみはわらって
....
街燈の光から
裸にされた
月世界のモノローグ
夜の哀しみの
ねぐらを見据え
月光に混じりあう
葬列を往けば
緩和されゆく
視界のほつれ
伏した肩肱は
硝子の時計を踏 ....
風かよふ春のあした
霞よりほのかにうち出でたる葉の
えもいへぬ色に誘はれて
ゆくりかに歩きつつ空を眺む
後ろより聞こゆる鳥の声は
春の宴にぞ思ゆる
よろず風の詩なり
いづこから流れく ....
春が吹いてくる
強い風だ
今は春だぞと
言っているようだ
どこまで吹いてゆくのだろう
林が揺れている
鳥はどこにいるのだろう
蝶はどこにも見当たらない
春の声が大きすぎて
みんな黙り ....
B.B キングのジャケットに 口紅で
"God Bless You" はげしく 落書きされ
パティ・ボイド よりも タイトなスタイル
それでも おイタが 過ぎるん ....
ひたすら書き続けたペンは
その日はとても疲れていたので
家に帰るとすぐにお風呂に入った
湯船の中はとても気持ちがよかった
窓をそっと開けると
葉桜が街灯に照らされて
心を癒してくれた
外 ....
レモンティーの中に入れた角砂糖が
スプーンでかき回すことなく
ゆっくりと溶けてゆけば
それはもうすでに春です
紅色の中でもやを出して
やがてその中にうちとけ合い
春がしっかりと出来上がるの ....
もしこの命が
明日燃え尽きるなら
今日の私は何をしたらいいのだろう
時計の針は容赦なく音を立て時を刻む
大切な人に手紙を書いて
身の回りを片付ける
こ ....
月が影に隠れる頃
桜は涙を流します
はらはらと落ちてゆく
一粒一粒の涙は
地面に落ちて
道に溢れてゆきます
桜の涙はやがて川となり
月を追いかけて
どこかへ消えてゆきます
きっと春の ....
花薫じる風
春の果肉は発する
ぬくみの芳香は
顔を撫でる
揺れる山肌の草色
白いかげろうは延び
青い遊戯は列をなす
この涅槃の奥底まで
ワルツの舞いは膨らみ
太陽にほ ....
春の夜の公園は寒かった
暖かい陽射しに守られていた時は
ベンチに老人が座り
子どもたちが走り回って
木々も上へ上へと伸びていた
そこには春の温もりが広がっていた
日が暮れるとともに
公園 ....
地図のままに
その道を辿ってゆくと
平面は空間となり
動かない紙は風を呼んでくる
地図はその全てを語らないけれど
その全てを教えてくれる
示されているものから冒険を誘い
自らは新たな道を ....
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