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含んで、しまえば
丸くなるよ
抱き締めれば
角は、
取れて行く
そうやって地球は
丸く、なったよ
そうして世界は
愛を、見つけたよ
ある日からだった
鳥たちがいっせいに地下を飛ぶようになった
空を捨てて森を捨てて
鳥たちは土の中へと潜っていった
地上には鳥の姿は見られなくなった
人間は鳥の居場所を探したが
かなり深くま ....
盲目の愛
それに憧れをもつ人は多い
二人いつまでも色褪せることのない永遠の契り
ロマンチックなのかもしれない
愛の理想だと思う人もいるのかもしれない
でも
私は嫌い
私は恐ろ ....
何処でもない場所は
何処にもない場所ではなくて
そこには一輪の花が咲いています
それはとても美しく咲いていて
なかなか近づくこともできなくて
あるとき鳥が一羽やってきて言いました ....
見捨てられてしまった夢は
どこにも行く当てもないまま
下を向いて歩いていた
夢は希望を失ってしまったのだ
このまま消え果てゆく
そう思った
本来ならば夢は夢なのに
夢は夢をもてなくなった ....
言葉の全てが通り過ぎていく
幾百の思いを込めてみたとして
その全てが届かないように
分かるかい?
ベランダで見上げた空には
星が一つも見えないんだ
光など降って来やしない
例 ....
僕を見つけて
ここにいるよ
誰も気づいていないのかな?
この世の端の
淵の傍で待ってるから
見つけてよ
何で目を背けるんだい?
何で前を通り過ぎるだけなんだい?
....
壊れちゃったあたしのココロ
ギザギザのトゲトゲだったから
どこをどうくっ付けていいか分かんないの
?どこで買って来たの接着剤??
必死に直し始めたあなたに呆れ顔
....
ドアひらき
ホームにひかりと影かたち
風はまるで波のよう
地上にからんであらうよう
ひなたぼっこをいたしましょう
かげふみなどもいたしましょう
ドアひらき
....
仕事に行く
ぎりぎりのところ
足を一歩踏み出すだけで息が苦しい
外の世界とつながらない
伸ばした手はいつも空気を掴んだ
あたたかい手はない
足を踏み出すだけで疲れていく一歩一歩
....
焦り 惑う 心
何を焦っているのか 何を戸惑っているのか この心
何をそんなに急いでいるの 私 ・・・
まだまだ時間はあるでしょ?
焦って 進んで 転んで 空回り ....
冬だって
やがてやってくる暖かさで
春になる
悲しみだって
やがてやってくる笑顔で
幸せになる
酸性だって
やがてアルカリ性と混ざって
中和する
キャラメルだって
やが ....
生きたいと思わないんだ
でも
死にたいとも思わない
リスカしたいとか
吐き出したいとか
何も思わないんだ
でも
苦しくて
何か感じてて
どうしょもできなくて
....
何も無い空間には
「何か」があって
父よ
母よ
「何か」一体は何なのでしょう
何も無い空間は
白でも 黒でもなく
「何か」で成り立ち
父よ
母よ
私に ....
見上げれば
いつもの空
見渡せば
いつものヤツら
空に何を描こうとも
それは一睡の夢
取りこぼした現実に
涙は自然とこぼれる
....
いつ春はやってきて
いつこの人は去っていくのか
春は花粉をちらかして
くしゃみや、いやな目のかゆみたちを
無言で持ってきてくれるじゃあないか
春に熊はいよいよ目覚めて
作物奪いに民 ....
ねえ
僕もゴミと一緒に
流してくれないかい?
そこなら光りながら
逝ける気がするんだ
過去の忘れ物は
二度と取りに戻れない
だからボクは
今を一生懸命生きる
少しでも
持ち物を落とさないように
一日中違和感があった
下に着てるTシャツが逆向きだったことを
お風呂に入るときにやっと気づいたとき
また生えてくるのを待つか
毛抜きで奇麗に抜こうと思ったら途中で切れたとき
味が ....
皆、ミンナ
居なくなって
どんどん
コトバが邪魔になって
ボクは少しだけ
キレイな涙を零した
嘘をついて別人になれる世界
僕じゃなくて
僕じゃなくてもよくて
匿名性におぼれて夢をみるお姫様ごっこ。
本当に名前を呼んでほしいひとはあなただけ。
だから
僕じゃなきゃ
僕じゃな ....
きみにメールをしようとしたけど
なにを書けばいいのかわからなくて
白紙のままの作成画面をみつめた
液晶がにじむ
ほんとうはずっと
信じていたかったんだ
ばかみたいに
おとぎばなし ....
僕は、忍者なんだ
結婚4年目にして
ついに明かした真実
君は驚くこともなく
得意のオムレツを上手に返して
私、実は男なの、と言った
2歳になる娘は
一度引き抜いたティッシュを ....
ある日
自分の知らないものを
知るために
旅に出ようと
試みた少年は
持って行くものを
選ぶのに三日かかった
三日後
大きなリュックと
大好きな本を片手に
少年は一人
....
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