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空気で身体を洗って
空を仰いで
膨大な宇宙に
飛んでいく
あのころの
空は
青く澄んでいて
忘れられない横顔
長い睫毛が
煌めいていた
そのすべてが愛しくて ....
地球が背伸びをした
夢の中から目覚めて
(いつになったら
孤独は消えるのだろう)
そんなことを考えていた
夢で見た
木星との
失恋を思い出していた
悲しかった
こんな ....
人生は刹那の繋ぎ合わせ
時間はただ
平等に人々に与えられ
平等に消えてゆく
刹那の時間に変わる世界を
瞬きすらも惜しみながら
隣り合わせた花の開花を
運命と名付けて
見逃さないでい ....
(日本は夜でも宇宙から見るとはっきりその形がわかる)
なんて思いながら
トイレに行く
その廊下で
隣から
義理の叔父と叔母の
喧嘩の音がする
わたしは舅のことを想う
嫁いで二年目
....
“三歩下がって付いてゆきます”
いつだって女は
そう思っているの
紅差し指に光る
永遠の絆
永遠なんて
そんな簡単に掴めるものじゃない
わかっている
わかっているから
....
一生青春、なんて言わずに
人生には
朱夏
白秋
玄冬
とあるのだから
たまには
真っ赤に染まる夏も
白くおおらかな秋も
奥深い黒の冬も
あっても良いな
りんりん、と
風鈴が鳴る
目蓋の裏に
広がる風景
日本家屋の
優しい縁側
そうめんに
氷を浮かべて
酢の入った
ところてんは
食欲を誘う
かき氷
甘い匂いと ....
“赤ん坊のように
手をグーにしたら
幸せはやってくるの?”
なんて考えてみたけれど
実は
わたしたちは
まだ、赤ん坊にも
満たない
無垢な気持ちは
いつでも忘れない
死ぬこ ....
白詰草の花冠
年上のお姉さんに教わった
作り方
今でも覚えている
手に草の露を付けながら
夢中で編む
その姿は
小さな花嫁のようで
強く生きるその花は
だけど、優しく微笑みか ....
五月晴れの匂う
青い空の下
潤いの粒がキラキラ光る
生き生きとした緑の葉っぱたちが
風に揺られて
カサカサと何かお喋りをしていた
何だろうと聞き耳を立てても
わたしは人間なので
うまく ....
蔦谷たつやさんの小原あきさんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
初恋
-
小原あき
自由詩
18*
07-6-17
恋しくて
-
小原あき
自由詩
16*
07-6-15
刹那
-
小原あき
自由詩
26*
07-6-8
夫婦
-
小原あき
自由詩
23*
07-6-7
紅差し指
-
小原あき
自由詩
18*
07-6-5
人生の色
-
小原あき
自由詩
21+*
07-6-1
涼しい過ごしかた
-
小原あき
自由詩
13*
07-6-1
赤ん坊
-
小原あき
自由詩
21*
07-5-26
花冠
-
小原あき
自由詩
19*
07-5-24
五月晴れの日に
-
小原あき
自由詩
19*
07-5-23
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