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あんたは誰です?

イエス・キリストは
哀れな母親にこう言い放ったものだ
「お前など知らない」
イバラの出世街道を歩む吾子を
ひと目見ようと遠路はるばる会いに来た
愚かな生母に向かって
 ....
高野山僧侶四十名による声明
 坊主になれ坊主になれ坊主になれ坊主になれ
 坊主になれ坊主になれ坊主になれ坊主になれ
 坊主になれ坊主になれ坊主になれ坊主になれ
 坊主になれ坊主になれ坊主になれ ....
あたしの家は電車でふた駅だけれど
そして背伸びをすれば見えるのかも知れないけれど
ここは遠い外国だ
あたしは外国に来てしまいました
ここでは花も変わった名前で違った風に咲く
それからあたしに ....
無一物 性惰の輩が辻説法
反体制気取りがおめく「訴える!」
ルサンチマン落ち穂拾いの手前味噌
人厭い 言いつつ相手されたがり
ひと厭い 言いつつ絡む粘着痰
つきまとい佳人の衣に唾を吐く
狂 ....
{引用=わたしら製菓は社長(渡白弥三郎 59歳 魚座)以下6人の零細企業である。
今日は上半期を振り返っての反省会をした(於やきとり小政)。}
議題? 陰毛サブレ
    = サブレ生地に若い女 ....
日本が何だって?
満身そこひの野良犬が
その薄ぎたねえ馬鹿ヅラPCに突っ込んで
正体不明の偉物ぶってガタガタ抜かすのは
楽でいいよなチンカス野郎
国民が何だって?
ヌカスてめえの神経が大し ....
お前の髪は
月の雫に青く濡れて
俺の瞼を鼻先を、
腹を冷たく流れて行った

お前の白く滑らかな
体をなぞって行くと
掌に吸い付く曲線はさざ波を立て、
まん丸い乳房は大きく揺れて指から溢 ....
幸せ


孤児院住まいの見習いウエイトレスは
真っ赤な口紅のついたコップを載せた
ステンレスの盆を厨房の隅にそっと置くと
裏口から同じくらいにそっと出た
ダイアモンドとマスカラのお客はま ....
秋になったら家を出る
軍手とシャベルを持って遠く遠く
九月いっぱいは歩き続ける
十月は釣りなどして過ごす
十一月が木々を染め出したら
場所を決めて、あとは待つ
落葉を敷きつめてその上に座る ....
猿子 「詩はお肌に良くないですね、髪は速く伸びる気がするけど」
流砂子 「そうね。あたくしの主人は詩なんぞ解さないへっぽこですから、あんなに眉が薄いのだわ。気味が悪いくらい」
猿子 「智恵子抄なん ....
{引用=早馬と女}

 南の国から女がやって来たのはそれから十日も経った頃だった。
 早馬は本当だったが陸続きではなかったので、元侍医長が旅程から若干
の紺碧と波頭を割愛したのは、恐懼のあまり ....
やがて晩秋というのに夜中のしじま
身を寄せ合う恋人達の姿もない
灰色のロミオは塀の上
ソネットをひとくさり
オウ、ムォウ、マオ、アオー
猫が、まるで狼族の遠吠えのよう


{引用=出て ....
降下した米兵を殺してロープに繋ぎ
歌いながら曳き回すモガディシュの人々
襤褸さながら転々する、頭のもげた死体
Mercy

蹴倒され髪を掴まれ哀号と泣き叫び
腑抜けのように脚を開いて
日 ....
未明からカラス達が鳴き騒ぐ
燃えるごみの日
電力を享楽する都会 まして貪欲な鳥達に
夜盲は無縁なのだろう
ゥアー ゥアー
アー アー
グオッグオッ オッオッ
アガ アガ グァー
多彩な ....
還暦になりたる人の臓物はカーボンの色 朝すすり泣く
大気圧耐えるS字の脊椎は儚き生のエピタフに似る
年月を長き指にて掻きむしり爪老い侘びぬ月面映し
平穏は耳鳴りだよと腕時計外し目を揉む薄日の読書 ....
涼しくなったらさ
秋になったら
河原の芒が風に泣く前に
月が細り始める前に
右手を掘り出しに行こう
あれはまだ絵筆を握っている
才能はないんだ
カンバスの絵はみんなカッターナイフで
裂 ....
{引用= この鬱蒼たる森はかつて宮殿であった。腐葉土の堆積と地下茎の絡合に阻まれて遺構とて目に立たないが、ここから真北へ直進すると、やがて行き当たる巨きな樫の根方に井戸跡がある。崩れた石積を覗き込めば .... 死んだ少女の手を取って
「タリサ、クミ」とイエスは言われた
少女よ、起きなさい
へべれけにされマワされて
中学生の少女は自殺した
夏の未明、背伸びの季節には
恋に恋する期待もあっただろう
 ....
風邪ひいた
鏡の私が情けない顔で
くしゃみを3発
脳味噌が揺れる
くしゃみを3発
モナ・リザもくしゃみをする
その時
?泣く女?もくしゃみをする
アイスランドもくしゃみにぶれる
世界 ....
つらつら考えるに、
宇宙空間では色々な実験を行なって来たそうだが、性交はまだなのではなかろうか。
あるいは極秘裏だったのかも知れないが、「未確認飛行物体」程度の眉唾リークもないからには、宇宙ステー ....
 帰郷

血の秘密 過去帳繰れば死児里子
父の子と兄の子埋まる猿すべり
風呂敷に春児を包み捨てにゆく
金蝿と庄屋のみ肥え天保の
作男斜視おいど追う鎌砥ぎつ
鬼百合の群生ひと喰いの記憶
 ....
{引用=(自動筆記の試みとして)}
薄っぺらい靴底を通してアスファルトが足裏を焼く。
体温と等しい大気の中、人は噴き出す体液で白い布帛を半透明にして抗えもせず、
仕事に炙られ夏にじっと茹でられる ....
お晩でがんす

むじな似のおんな魚選る夜五つ
閉店後精肉売り場よぎる牛頭
三叉路で人待ち顔の地縛霊
お嬢さん背中に手形ついてます
タクシーが女客拾わぬ上り坂

ウシガエル田んぼあぜみち ....
 狂女の独白

いつもそれは夕刻よりも暗い夜明け
一日は、東の地底で死んだ胎児のように
いつ迄も、紫色の胎盤にまみれて
暗黒の硬い産道に引っかかっている
胎児の頸には硝子のつららが刺さって ....
眠いから寝た
疲れたから寝た
悲しいから寝た
わかんないから寝た
水たまりみたいに寝る
昼間に寝る
ずた袋みたい
粘土

つまんないから寝た
寂しいから寝た
頭痛いから寝た
覚 ....
ベッドの上で背中合わせに座る
言語で相手を欲情させる
触れずにイかせる

卓球のラケットを2本用意する
ベッドの上で向き合って座り
体表を叩き合う

男の尿道に万国旗を仕掛ける
女の ....
あかさびた喧騒昏く広小路
上野山くろぐろ聳え駅を指す

午前二時松坂屋横かすめ行く
おかっぱの少女防空頭巾{ルビ厭=や}で

千代ちゃんは数え四歳母捜す
川向う慰霊の堂は家ならず

 ....
この際、生理や物理なんて
大人のお伽は邪魔だ
畳の上に、
ヨーヨーなんかとぶん投げて置くさ。
柔らかなまま
君のおちんちんを引っぱって引っぱって
電車に乗って、新宿で乗り換えて
上野動物 ....
 ―落語家 三代目雲流亭祥月(出目金もとい)の草稿より―

 
 大門の手前で探るは懐具合と肚の裡。緋襦袢めくろか賭場で摩ろうか、
踵返して暖簾で正体無くそうか、それとも暫し。と四歩の間を行き ....
 泣く女

泣く女は階段の下で
セーターを編んでいる
赤い毛糸と緑の毛糸で

 哀れな女

シンデレラは靴の片方をなくした
シンデレラは靴の片方を探している
シンデレラは義足の片足 ....
吉岡ペペロさんのsalcoさんおすすめリスト(104)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
No_Aftermath- salco自由詩3*10-12-25
死者と私の為の夜- salco自由詩5*10-12-22
狂女の独白・2- salco自由詩7*10-11-30
お気の毒- salco川柳2+*10-11-21
モンドセレクション金賞を目指して- salco散文(批評 ...3*10-11-15
直喩詩;_そこのジジイ- salco自由詩4*10-11-14
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十一月の童話- salco自由詩16*10-11-7
冬支度- salco自由詩17*10-11-4
☟ダブルアカウント・猿子と流砂子☞- salco散文(批評 ...3*10-11-1
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Calling_❤_Juliet- salco自由詩6*10-10-26
Mercy- salco自由詩3*10-10-18
燃えるごみの日- salco自由詩7+*10-10-17
バ_〰_カ- salco短歌3*10-10-14
此岸- salco自由詩7*10-10-3
Queeen- salco散文(批評 ...2+*10-10-2
タリサ、クミ- salco自由詩11*10-9-19
微熱- salco自由詩11*10-9-19
『美しき青きドナウ』の調べに乗せて2010_晩夏- salco散文(批評 ...5*10-8-29
帰郷- salco川柳3*10-8-5
夏の奴隷- salco自由詩6*10-7-23
金鳥の夏_…- salco川柳7*10-7-21
黎明- salco自由詩9+*10-7-19
寝た- salco自由詩9*10-7-13
愛の実践講座- salco自由詩6+*10-7-10
千代子がいる- salco川柳8*10-7-9
上野動物園に行く- salco自由詩12*10-7-8
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