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しゃりしゃり 音をたてて
ぼくらの素足は歩いてゆくから
つま先で輪を描いた。
どこからか流れ着いた
すかすかの
流木の端っこ「のぞいてごらん?」って
言うから 見てみたら
....
たった
一つの愛しみを
抱いて
思うところを
見つめ
寄りそう人の
片時
で
ほほ笑んで
いる
貴女の
握りしめた
左の手の
小さな 小さな
種に
なりた
....
陽だまり
長い 長い眠りから まだ 覚めていないような
ここちを指の先で触れてみた ふかふか お布団のようだった。
ふわふわ そっと っと 。.
あと少し まだ 眠たい.。 そんな風 ....
揚々昇り立つ煙り 山より下るは
吐く息の ちぎれるも 薄れ
野に流るる かぎろい 四季の はじまり
卯月
甘い 春の来
*
そろり そろりと やって来たのは 糖蜜の ....
誰かを信じるには短すぎるくらいの残された時を
新しい季節へ見送る わたしを 新しい季節を迎える あなたは
ありがとう を足りないくらいに
いいえ それは わたしの感じているだけ ....
いまは
忘れたい
記憶
きのう見た
きみの胸の中を吹いていた
風が
きょうは
わたしの中を通り過ぎて
行った
折れてしまった膝を
触ってみたり 摩ってみたり
も ....
ふるびた日記の片隅に残した言葉を 忘れても
わたしの中の心の片隅に残した言葉は 忘れない
雪が解けるように消えていった
それだけの時間と それだけの思い出なのに
どれだけの気持を綴 ....