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幸せになって
たいせつなお友だち

惜しみなくきれいなおいしい
飴をくちづけたい
そんなものまだ
わたしのなかに壊れきらず
のこっているならば

幸せとはなんだろうね
つらつらして ....
しかめっつらしてないでさ
むりやりにもわらないでさ

ぽかんと空をみようよ
窓がよごれていて
みがきたくなるかも

ふしぎだね
むかしもいまもこのさきも
どこかではかならず
ひとと ....
わたしのお父さんには ふたつ 顔があります

男と同じだけ働いて 子どもを産んで 社会活動をしなさい
というお父さんの顔は真っ暗闇に覆われて
そばにいるのに目を細めていくら探しても
なんにも ....
ちいさな公園で
ブランコをこいでいる
あれはともだち

ほうりだされたカバン
あそびすり切れたクツ

おりおりのかわいい花
うつりかわる葉のいろ
近くなる遠くなる空
すりむいて熱い ....
たましいが
夜に錆びたぶらんこのように鳴っている

どこへいったの ねぇ わたしの半身たち
あざの浮かんだ あなた
詩を書くのがじょうずだった あなた

半身がふたり 抜け落ちた わたし ....
月の町には丸い月のしずかなあかりが射していて、住むのは齢三十をこえた少女ばかりだ。

つねに満月夜、手入れのゆきとどかぬぼろぼろの町並み、つかずはなれずに点在する住居は、彼女たちのそれぞれのこだわ ....
あなたはわたしのなかにいる

あなたの肌にはその日になると
青や緑の痣が浮かぶのだと
教えてくれた

うごかない左腕で
必死に笑ってた
じっと見つめるとちからのぬけた顔になった
それ ....
いつのまにか名前を忘れていて
出席番号だけになった

常緑樹はかわらなくて
花のにおいはかけている
校舎と門
息をするのがむずかしいような
薄い空だけ

水に飽和して粘液のような砂糖 ....
わたしが家事をしながら
ことばをちょこちょこ書いてるあいだ

きみは
外でるんるんはたらいて
手作りべんとうがつがつ食べる
うちに帰ればむしゃむしゃゴハン
つーんと薄荷のお風呂に入り
 ....
あなたのお城
まるでおとぎ話

とうちゃんはどぶ板通りのかんばんや
かあちゃんはモモエちゃんも結ったパーマやさん
赤と青と白のぐるぐる
さび付いて止まっている

懐かしさに沁みて泣き腫 ....
きみが
ふるさとを
いとしく呼ぶ

あいづ と

づ、にアクセントをおいて

うかうか
夜行バスで
きてしまった
きみが歩いた町を
見たくなってさ

雪の白と温泉の湯気
 ....
膨らんできた
はくもくれんの
銀にひかる繭のような葉

わたしのはらのなかで
懐かしい男と猫とあのうちは
ことばをうけて赤ん坊になり
ホトホト
うみ落とされてゆく

ていねいにガム ....
いつだって
箱の底に
残っている
ひとつ

とろける、喉に絡みつく、朝焼けの甘やかな、桃色
足掻くように過ごす、ふつうのひとができることをわたしはできない、晴れる昼、淡い水色
-雨の日は ....
 私は女刺客として育てられた。

 数百年この国は、贅をつくす不死の王家に支配され、民草は汁を吸われつくしてきた。
 老人も、働きざかりのはずの男女の顔も、暗い影におおわれている。聞こえて来るの ....
赤い鳥居にシャラン鈴の音
綺麗に舞う黒髪の巫女さん
おしまいに飲んだ御神酒に
ほかりあたたまり赤らむ頬
わたしの厄は去ったかしら
まっ白な梅の花がひとひら
地に落ちるをぼうっと追う
すこ ....
とてもかなしい事件があって
きいているだけで涙がでた

小さい赤ちゃんが両親に
ウサギの檻にとじこめられ
弱って
死んだ

ニュースに耳をふさぐわたしにきみが
これから大切なのはこと ....
わたしはよく
遺書をしたためる

これから冬がきて
息凍るころ
体もしゃりしゃり
うごかなくなる
お布団に張り付く日々

いただいてばかりでいきていると
屋根つきぬけて
そらにか ....
「子どものための幻想詩」

子どもらしい子どもにしたがる
大人のためかもしれない

大人になりきれない子どもがえがく
むなしい まぼろしかも

けれど中にはよいものが

目を磨くん ....
まっくらにしたよ

虫の声
とぅとぅとぅとぅとぅとぅとぅ
るーるーりーりー
とぅーとぅーららららら
ふぃーーーーーーーーーー

近所のちいさい子のわらいごえ

水溜まりの上を車が走 ....
吉岡ペペロさんの田中修子さんおすすめリスト(19)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 田中修子自由詩12*17-8-25
夏の窓- 田中修子自由詩6*17-8-10
黒いぐちゃぐちゃ爆弾- 田中修子自由詩9*17-8-5
さよならブランコ- 田中修子自由詩13*17-5-1
泣く鬼- 田中修子自由詩7*17-4-28
月の町_お題、即興ゴルゴンダ(仮)より- 田中修子散文(批評 ...3*17-4-23
おかあさんの音- 田中修子自由詩8*17-4-18
まなびや- 田中修子自由詩8*17-3-16
くりかえしくりかえそ- 田中修子自由詩11*17-3-7
赤と青と白のぐるぐる- 田中修子自由詩5*17-2-25
インディアン・サマー- 田中修子自由詩21*17-2-17
帽子のほころびるとき- 田中修子自由詩16*17-2-8
パンドラ- 田中修子自由詩12*17-2-3
夢夜、二_「春祭りの日に」- 田中修子散文(批評 ...4*17-2-1
ことばあそび九- 田中修子自由詩2*17-2-1
ウサギの檻から抜けて- 田中修子自由詩2*17-1-27
遺書- 田中修子自由詩5*16-10-4
子どものための幻想詩- 田中修子自由詩9*16-9-29
まっくら- 田中修子自由詩5*16-9-25

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