恋の引力
毎日太陽が上る様に
そこに存在しているのがあたりまえの存在に
甘えてた
どんな大切な存在か
僕の横にいるのがあたりまえなのに
考える事さえ
ナンセンス
....
色んな事があった
色んな事が起きた
そして泣きたくなった
そして私は赤子の様に喚き散らした
あぁ
私の体の中に流れる血が
あなたから引き継がれる血が
嫌だ嫌だ嫌だ
私に ....
夏の朝
曇り空
コンクリート色
蝉は聞こえない
冷房の効いた部屋じゃ
繰り返される
祈り
そんなものあったっけが
さびしいの?
きみに逢いたい ....
心に出来たほんの少しの隙間
埋めようとして 快楽に身を任せ
自ら泥沼に足を突っ込んでる
そんな自分が悲しくて
寂しさっていうのは、暇があるからできるんだ。
何も考える余裕 ....
たくさんの夢が過ぎていったカーペットの上
歳月だけが流れ、後に残ったのはゴミだけだった
積み上げた夢は崩れ落ち、私には何も残らなかった
新しいカーペットを敷く
クリーム色の憂鬱が広 ....
日の昇る六時前七階のベランダ僕の六本木になる
幸せな世界の終わりの星間物質の爆発を夢見ながらスキップして手を広げる
ここから落ちればトリプルアクセルできるから
ここは僕の
日の昇る六時前七階の ....
もう何も語ることのない
骨壷に納まった君の前に
坐って両手を合わせた翌日
通勤電車に腰かけた
僕の傍らのリュックには
三年前に君がくれた
紐で結んだ紙を束ねた
自作の詩集 ....
豊かさの中で
ぼくたちは泣いている
ほしいと思ったものが
いつでも手に入るから
いつでも捨ててしまう
持つべきものがなくとも
誰かが持ってきてくれる
便利さだけでは
豊かに ....
冬の初めの匂いが好きで
朝早くから窓を開ける。
濡れたアスファルトは
夏のそれみたいに指で後がつくほど柔らかくある筈もなくて
ねえ、今沈んだような気がする
そういって
夏のアスファ ....
今年こそ
サンタさんの お手伝い
したいと思ってたんだけど
まだまだ力不足
家にいるよ
雪の結晶
光
三次元の万華鏡
夜空のスクリーンに映し出す装置があるんだよ
....
よくある話が
嫌いだ
そんなものに
感情ごと取り込まれてるのは
嫌なんだ
曇りの日
フロントガラスには
雨のつぶが
抱きたい
女からのメッセー ....
東京駅地下 有楽町駅前 ベットタウンの駅前に
見栄っ張りな民どもの osare ショッピングセンター乱増殖
どこも決まって大手アパレル及び食品企業の劣化ブランドが群れをなし
買い物客に時代の最先 ....
雨が
秋、という題名の絵の上に降り注ぐ
細かな水滴が
キャンバスをしっとりと濡らし
少し滲んだ秋が
白い空のバックの中、
浮かび上がる
辺りは静まりかえり
落ち葉のカサカサする音も
どんぐりが ....
「何ていうか、それって重いよ」
そう言って君はファミレスを出た
手付かずのままのサラダとコーヒー
窓を叩き付ける激しい雨
本当に好きだったから
離れたくなかったから
何度も ....
冬の朝
あのひとを
ミルク色の息が包んでいた
わたしがだんだん透き通る
あのひとを
あたたかいブランケットで包みたい
わたしがだんだん透き通る
わたしがわたしじゃなくなっ ....
あたしのなかにあなたが
ひと雫しみて
ふた雫しみて
だんだんと濃度が増してゆく
こうやって蝕まれていくのね
、この世のすべてのものは
細胞が喰われた、あなたの言葉に
血液 ....
あんな色の宝石を買ってやったよ、
連れの中国人は奥さんと違う名前を言った
おまえも買ってやれよ、
そんな金も暇もないよ、とは言わなかった
それは本心ではないと思ったからだ
蔵王山頂からカル ....
夢かなう
なんて嘘を
言わないで
街は影絵
電線 燃え
さざなみに月の道映え
架かる月はゆらゆらと震え。
吠える
獣のように大きく響き渡るような
そんなたいそうなものではなく
ただ
吠える
「俺だ!」と自己主張するにしては
物腰を気にして周りを気にして
吠える
元来声が小さいわ ....
「今日○月×日、午前△△時に自動車同士による
事故がありました。この事故で......」
気づくと僕は走っていた
何も考えられないくらい
一心にただ目いっぱいに
別に
何かに急 ....
花が
さいて
ゆれています
いつもの
野原
いままで
しらなかった
花が
さいて
ゆれています
胸騒ぎがするので
メリークリスマスと
小さな声でつぶやいてみた
すると
それが合図だったかのように
リンゴが枝から落ちる
落ちたら
すぐに
腐ってしまう
それはいつものこと
....
駆け抜けた 熱き血潮は今もなお
白球の行方に気分が浮き沈み
終わる夏 流した涙は後輩へ
青空に響く 金属音の夏
声枯らし檄を飛ばす 最後の夏
負いしもの 踏み越えてき ....
やっと貴方に会える
我慢をしていた。
雨が降っていても
雲の上では会ってる
いつ結ばれる日が
来るのやら
いつも一緒にいたい
いつも僕の味方
牛飼いとはた織り
毎日仕事をして ....
07/07/02
で。
パート。
あ。
パート。
アッバウトな挨拶
奪われた空の
コバルト
不足する金属のコインを紙で代用
紙コイ ....
ほんとうのことをあなたに
たくさん
贈りたいのだけど
なぜだか
きっとあなたは私のこと
誤解している
きっと
私のほんとうは
もっと
臆病で調子よくて
よわよわで意地っ ....
この橋を渡ると あのこの家に着くの?
--うん、そうだよ。
どうして?
--どうしてだろうね。
つながってるの?
道は、つながってるの?
--そうだね。
....
かろやかに
自転車を漕いでいた風は
あの日、突然
吹くことを断ち切られ
いまは
病院のベッドで
蛹となって
眠っている
息することさえできなくて
ときおり
顔を歪め、真っ赤 ....
2007/06/02
単純な飛行機を飛ばす
ゴム動力でプロペラを
クルクルと回し
ゴムがゆるむまで
どこまでも飛んでゆき
見えなくなって
ステルス機になっ ....
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