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墨いろの街道
放たれた欲望は
雨上がりの夜にさえ
涙ながして飛んでゆく
飛んでゆく
好きだけじゃ
足りないみたいだ
このせつなさを
春の切実と名づけ ....
カミナリが紫白いろに夜を暴いて
さなぎのなかの
生物を見るような緊張を散らした
あなたのことをしばらく想う
宇宙船にのりこんだ
おおぜいのなかの二人になっていた
....
真夏の夜
クーデター
けつをのせて
ギターを弾いてやる
きよしこの夜
ギターが鳴いた
カノジョが泣いた
テレビでナイターが
わっと音たてた
商店街でもある坂道は
魚屋、八百屋に
ちいさなレストラン
坂道のしたには豆腐屋さん
冬にもなるともくもくと
おからの湯気を立てていた
ほったらかしの空き地には
....
炎天のフロント9を歩く
バック9を回りきれるのか
ちょっと不安になってしまう
やるしかないんだ、と言い聞かせる
生暖かい芝の匂いのなかにいる
ここは蝉、雲いがいとても静か ....
夏の朝
曇り空
コンクリート色
蝉は聞こえない
冷房の効いた部屋じゃ
繰り返される
祈り
そんなものあったっけが
さびしいの?
きみに逢いたい ....
よくある話が
嫌いだ
そんなものに
感情ごと取り込まれてるのは
嫌なんだ
曇りの日
フロントガラスには
雨のつぶが
抱きたい
女からのメッセー ....
あんな色の宝石を買ってやったよ、
連れの中国人は奥さんと違う名前を言った
おまえも買ってやれよ、
そんな金も暇もないよ、とは言わなかった
それは本心ではないと思ったからだ
蔵王山頂からカル ....
夜遅くまで純情で
不倫な運動つまんでた
夜明け前を
軽くなって別れて
高速道路ぶっ飛ばす
風が好きだ
まだ夜だ
音と匂いが耳すべる
家路をたどる
....
朝、平日の朝
住宅街を歩いた
洗濯の匂いがした
ツツジが鼻先をかすめた
鳥が鳴いている
掃除機の音がする
新緑が風にゆれている
遠い記憶のようだ
もつれつゆく
音楽
単一音色の
建築物
白が叩かれ
黒が圧される
重い雨が降っている
この世の一部が
叩かれ圧されている
もつれつゆく
音楽
単一音色の
建築物
白が ....
死骸とは気づいて
聞こえてくる声だ
見えるのではない
聞こえてくるのだ
死骸とは気づいて
聞こえてくる声だ
緑が柔らかな
春に近い
夏に通うころ
ぼくはきみの扉開く
遠い未来だけが
胸を泣かせる
時代めぐりの悲しみは
ありがとう、さようなら
輝いて戻ろうか ....
テルテル坊主さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト
(13)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
春の切実
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吉岡ペペ ...
自由詩
19
10-2-27
宇宙船のふたり
-
吉岡ペペ ...
自由詩
7
09-7-19
メリクリスマスインサマーナイト
-
吉岡ペペ ...
自由詩
2
08-12-20
井の頭線の久我山駅
-
吉岡ペペ ...
自由詩
2
08-12-18
ゴルフ場にて
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吉岡ペペ ...
自由詩
2
08-8-12
八月六日の祈り
-
吉岡ペペ ...
自由詩
2
08-8-6
よくある話
-
吉岡ペペ ...
自由詩
2
07-11-5
いつかの宝石
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
3
07-11-3
夜明け前をゆく
-
吉岡ペペ ...
自由詩
2
07-5-13
朝
-
吉岡ペペ ...
自由詩
3
07-5-9
雨の重さ
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
7
07-5-6
死骸
-
吉岡ペペ ...
自由詩
3
07-5-1
枯れ葉舞う春
-
吉岡ペペ ...
自由詩
4
07-5-1
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