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墨いろの街道

放たれた欲望は

雨上がりの夜にさえ

涙ながして飛んでゆく

飛んでゆく


好きだけじゃ

足りないみたいだ

このせつなさを

春の切実と名づけ ....
この頃のぼくは、
紅茶をストレートでは飲めないけれど、ココアは何だか甘すぎて。

真夜中のトイレットは怖いけれど、昼間の父親は何だか嫌い。


灰色のどぶ鼠。
白じゃないけど、黒じゃ ....
わたしは消えてしまった光をのみこんでおちてゆくので
海へとかえってしまう
小さな夢が微笑みながらわたしのほうに歩いてきて
わたしは夢の続きへとはいっていかなくてはならない


(教 ....
昔、好きだった誰かがそう望んだ先に
今の私があって
そう、そのまま生き続けただけ

「もしもし、もう時は変わっていますよ」

人通りの多い道に置かれた自販機で、その言葉は買えた
 ....
あたしの口のなかは
キズだらけだった
あたしの舌はとげとげで
痛むキズをなめれば
あたしの口のなかは
ちだらけ
ほら
ちだらけなのよ

だれか
だれか
キスして
カミナリが紫白いろに夜を暴いて

さなぎのなかの

生物を見るような緊張を散らした

あなたのことをしばらく想う


宇宙船にのりこんだ

おおぜいのなかの二人になっていた

 ....
海が
最後の一滴が
空を映した自在の青が
私は

消えるのをみた

ささくれた
広い砂漠だ
私は
確かに思う
そうか
私の心は
こんなにも
砂漠だったのだ
それを
満 ....
この部屋が薄暗いのは
私の居場所として相応しくあってもらいたいから
曇ってくれてありがとう
ただ忘れられなかった


南風は強く吹き込んで
すっと紙を飛ばす
私はそれを拾い上げて
必 ....
ことばは何に支えられているの

きみの口がにくい
いつだって嘘を孕んでいるくせに

あたかもそこにある、
ひとつのリンゴのようなフリをしている
(それは限りなく現実のようなもの)
 ....
キスしようと男に言われたおじさんは
夜行列車の中で妻のことを考えていた

お相手はロックンローラー
彼にとっての楽園は二ヶ所
一つは名前を忘れたけれど
たしか四文字のケーキ屋で
もしかし ....
100回魔法が

使えるようになったなら


僕はそのうち何回を

自分の為に使うだろう


自分を嫌っているようで愛している僕は

たくさんたくさん、使うだろうね
 ....
この世界に生まれたことが罪だというなら
躓きながら藻掻きながら生きることがきっと罰だと思うんだ


直したばかりの大切なものをふとしたはずみでまた壊して
慌てて拾い上げようとしたその破片で血 ....
ハタチの1年間
スッピンよりも化粧をして学校に行った日の方が多かった
大人ってこういうことだと
見なくていい部分は上手に見えないようにできるようになった

誰のための化粧ですかと後輩に言われ ....
まだ遠い夏を
まだ梅雨さえ来ない5月の空に描いて
貴女は揃えて広げた掌に息をかけ
ふうっと、飛ばす

果てしない宇宙の
一番身近な部分を
少しだけ切り取って描いた世界は
たんぽぽと
ラベンダー
 ....
天地がひっくり変えるような出来事があった日も

バケツをひっくり返したように、とことん泣いた日も

小さな箱に閉じ込めてあった痛みが、

心を深紅に染めた日も

手首から血が流れた日も ....
   まもる、と決めた

   それは

   つまり

   まもらないものを

   決めてしまった

   決断はこわいけど

   失ってしまったら

   も ....
月にいるなんて嘘だけど
月に行きたいとは、おもうのよ

でこぼこの地面の上で
みんなに見られながら、お餅つき。

なんて、素敵じゃない?


寂しいと死ぬなんて嘘だけど
寂しいとは ....
もうすぐ
閉館の時間です

あなたは
閉鎖してく放課後
お気に入りの本の隙間で
いつまでも
時間旅行に
行ったきり、
ライトノベルみたいな
軽やかなリズム
があったなら
言えた ....
天を見上げると
白い花
なぜ泣いているのか
菊の花

地を見ると
黒い土
なぜ泣いているのか
花吹雪

雪は降りぬ
自然に溶け込み
体を白く染めぬく
楽しく回って踊る。

 ....
真夏の夜

クーデター

けつをのせて

ギターを弾いてやる


きよしこの夜


ギターが鳴いた

カノジョが泣いた

テレビでナイターが

わっと音たてた
商店街でもある坂道は

魚屋、八百屋に

ちいさなレストラン

坂道のしたには豆腐屋さん

冬にもなるともくもくと

おからの湯気を立てていた

ほったらかしの空き地には

 ....
セックスをする夢を見ました
セックスする前にわたしは
コンドームを買おうよと言って
あなたとふたり手をつないでコンビニに行きました
あなたはわたしが前に付き合っていた人でした

あなたのセ ....
硝子に押しつけた
こめかみをたどって
冷たい雨がしたたる
降車ボタンは
どれもかなしく灯りそうで
斜めに落下する、指先

目的地なんて
最初から
あるようでなかった

オクターブ ....
             080826



衣といえば
自給自足の時代
主婦が植えて紡いで
織って仕立てたものさ
買ってくるなんて
お大尽のところだけ
訳知り顔のお兄さん
弟の ....
  見つめている。
  青空の……
  只、
  たった一点を。



  そこから
  只、
  たった一滴の
  雨粒が
  落ちてくるのを
  見ることができたら ....
お盆休みが来ると

街は色を変えていく

都会から若者が消え、生まれ育った静かな町が

騒がしくなる

目も覚めやらぬ
太陽がまだ2度寝をしている頃

私は家を出た

日 ....
あの日見れなかった
花火
音さえ聞こえなかった
時間
もうどうすることもできない
距離

必ず思い出します
必ず涙がでます

未だに
未だに


毎日笑顔でいます
時々
 ....
炎天のフロント9を歩く

バック9を回りきれるのか

ちょっと不安になってしまう

やるしかないんだ、と言い聞かせる

生暖かい芝の匂いのなかにいる

ここは蝉、雲いがいとても静か ....
地面に疼いただろう
悲しくはなかったか
声は苦しんだだろう
胸は裂けたか
息継ぐ暇もなく 綺麗に溶けゆく


ママに逢いたいだろう
傷は増えたか
美しくなかったろう
じぶんのものす ....
瞳を覗き込んで
悪戯に誘いをかけてみようか

優しい風に乗せて
悪戯に愛を囁いてみようか

こころを曇らせて
悪戯に雨を降らせてみようか

今夜の三日月ぐらい薄っぺらなこころで

 ....
テルテル坊主さんの自由詩おすすめリスト(122)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春の切実- 吉岡ペペ ...自由詩1910-2-27
ネバーランドの溝にて、- かなた蒼 ...自由詩609-7-27
まごころを君に、- e.mei自由詩2209-7-20
賞味期限(改)- 伏樹自由詩1*09-7-20
キズ- cass自由詩209-7-20
宇宙船のふたり- 吉岡ペペ ...自由詩709-7-19
うみのおわり- umineko自由詩20*09-7-14
自分の不幸も蜜の味- 中原 那 ...自由詩709-7-13
こころの味を知らない- みぞるる自由詩309-7-10
ツーリング×ランデブー- 1486 106自由詩1*09-7-10
100の魔法の使い道- 三奈自由詩909-7-9
罪と罰- 1486 106自由詩2*09-7-4
ハタチの夜に- とんぼ自由詩409-6-22
夏を描く指先- 遊佐自由詩10*09-5-23
グルル- 三奈自由詩8*09-5-19
決意- 逢坂桜自由詩309-5-15
うさぎの本音- 三奈自由詩17+*09-2-1
しおり- 夕凪ここ ...自由詩508-12-28
雪は降りぬ- ペポパン ...自由詩5*08-12-28
メリクリスマスインサマーナイト- 吉岡ペペ ...自由詩208-12-20
井の頭線の久我山駅- 吉岡ペペ ...自由詩208-12-18
セックスの夢- とんぼ自由詩1008-11-29
九月のシャツはグレープの匂い- 佐野権太自由詩12*08-8-26
頑丈な衣- あおば自由詩6*08-8-26
奇跡- 草野春心自由詩208-8-26
忘れないで- 蜜柑自由詩5*08-8-13
- 自由詩308-8-12
ゴルフ場にて- 吉岡ペペ ...自由詩208-8-12
マリア・カラスへ- 十二支蝶自由詩108-8-11
薄っぺらい三日月の端- 皆月 零 ...自由詩6*08-8-11

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