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時折天井から記号が滴る
灰色の水槽の中には青白い都市が浮遊している
祭壇めいた台の上で
少年はくる日もくる日も
華奢な実験をくりかえす
時々淡いひとりごとを呟きながら
ほのかに ....
暗示は歩いてゆく
眠りをめぐる回廊を
重ねられた便箋のあいだを
どこかためらいがちな
静かな足どりで
誰ひとり知り合いのないような
それでいて誰もに挨拶をしているような身ぶりで
暗示 ....
その午後に
虹色の球体と
銀で縁取られた黒の正三角形と
無色透明の六角錐とが
話していたことは
宙吊りになった中庭に
置く角度を間違えられたまま
置かれている白い日時計のことであった
....
君という雨に打たれて
私のあらゆる界面で
透明な細胞たちが
つぎつぎと覚醒してゆく
夏の朝
影に縁取られた街路
やわらかな緑の丘
乾いたプラットフォーム
きらめきに溢れた ....
七味とうがらしさんの塔野夏子さんおすすめリスト
(4)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
実験室37−C
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塔野夏子
自由詩
16*
08-2-11
暗示は歩いてゆく
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塔野夏子
自由詩
11*
07-12-11
空白的な午後
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塔野夏子
自由詩
7*
07-6-5
約_束
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塔野夏子
自由詩
30*
07-2-25
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