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寄せる波に向かって
心の潮「A/アー/(ラ)」の音を放つ
わたしと海はパラレル
返す波からは原始の抑揚
「G/ゲ-/(ソ)」の音がかえってくる
海は ....
いつか
この瞬間を
忘れてしまうかもしれない
レースのカーテン
夕暮れの曇り空
ふたりで聴いてる
スローバラード
おはよう
と声をかけると
前足を伸ばして
答えてくれる
「きょうも元気だね」
「おう、お前もな」
種が風に乗って
そこに着地したことは
わかっているけど
私の頭の中には
君がうんしょこらしょと
木に登る姿が
浮かんでしまう
ねぇ
出来るならこうして永久に枯れずに
君の支えでありたい
水はいらない
視線をください